大学生が「起業しよう」と思ったとき、多くの人が最初にやるのが本を読むことです。
これは決して悪いことではありません。むしろ、何も考えずに始めるよりは健全です。
ただし、ここで一つ大きな落とし穴があります。
それは**「起業に向いていない本を、真面目に読みすぎてしまうこと」**です。
起業本は、すべてが大学生起業に役立つわけではありません。
むしろ、選び方を間違えると「行動できない大学生」を量産してしまいます。
この章では、
- 大学生起業に本当に向いている本
- 大学生起業では注意すべき本・向いていない本
を、理由とともに詳しく解説します。
なぜ「起業本選び」が重要なのか
大学生起業の最大の敵は、失敗ではありません。
最大の敵は、行動できなくなることです。
そして行動を止めてしまう最大の原因が、
「知識過多」「情報過多」「理想過多」です。
起業本は、
- 経験者が
- 成功後に
- 振り返って書いたもの
がほとんどです。
そのため、今まさに「ゼロから始める大学生」が読むと、
レベルが高すぎる内容や
現実とズレた成功ストーリーを
そのまま自分に当てはめてしまいがちです。
結果として、
- 「まだ準備が足りない気がする」
- 「自分は起業に向いていないのでは」
- 「もっと勉強してからにしよう」
という思考に陥ります。
これは努力不足ではなく、
本の選び方を間違えているだけです。
大学生起業に向いている本の特徴
まず、大学生起業に向いている本の特徴を整理します。
① 行動量が前提になっている本
大学生起業に向いている本は、
「考え方」よりも「行動」に重きを置いています。
- 完璧じゃなくていい
- 小さく始めろ
- 失敗前提で動け
こうしたメッセージが中心の本は、
大学生にとって非常に相性がいいです。
大学生は
- お金が少ない
- 実績がない
- 人脈も少ない
という状態だからこそ、
動くことでしか前に進めません。
頭の中を整理するための本ではなく、
背中を押す本が向いています。
② 等身大の失敗談が多い本
成功談ばかりの本よりも、
- うまくいかなかった話
- 迷った話
- 遠回りした話
が正直に書かれている本は、
大学生起業との相性が抜群です。
理由は簡単で、
大学生の現実に近いからです。
キラキラした成功ストーリーは一時的にモチベーションを上げますが、
行動が止まった瞬間に自信を奪います。
一方、失敗談が多い本は、
「失敗してもいいんだ」
「遠回りしても続ければいいんだ」
という現実的な勇気をくれます。
③ 具体的な「小さな一歩」が書かれている本
大学生起業に向いている本は、
「最初にやるべきこと」が非常に具体的です。
- まずはSNSで発信してみる
- 身近な人の悩みを書き出す
- 無料でできることから試す
こうした今日・今週にできる行動が書かれている本は、
読む価値があります。
逆に、
- ビジョン
- 世界観
- 理念
ばかりを語る本は、
大学生起業の初期段階では扱いづらいことが多いです。
大学生起業に向いていない本の特徴
次に、注意すべき本についても正直に書きます。
① 成功者の「結果論」だけが書かれた本
起業本の中には、
- 年商〇億
- 上場
- 自由なライフスタイル
といった結果だけを切り取って書かれた本があります。
これらの本は、
すでに起業経験がある人には学びになりますが、
大学生には危険です。
なぜなら、
- 再現性が分からない
- 途中の泥臭さが省略されている
- 才能や運の部分が隠れている
からです。
大学生が読むと、
「同じことをすれば同じ結果が出る」
と無意識に誤解してしまいます。
② 準備・計画を重視しすぎる本
- 事業計画書を完璧に作れ
- 市場分析を徹底しろ
- リスクをすべて洗い出せ
こうした内容は、一見正しそうに見えます。
しかし大学生起業においては、
行動を止める原因になることが多いです。
大学生はそもそも、
- 実績がない
- 仮説しか立てられない
- 正解が分からない
状態です。
この段階で完璧な計画を求めると、
永遠にスタートできません。
③ 精神論・根性論が強すぎる本
- 覚悟が足りない
- 甘えるな
- 命を削れ
こうした言葉が多い本も注意が必要です。
大学生起業は、
「人生を賭ける」フェーズではありません。
試して、失敗して、学んで、
また試すフェーズです。
過度な精神論は、
一時的にやる気を出しても、
燃え尽きやすくなります。
本は「答えを探すもの」ではない
大学生起業において、
本は「正解を教えてくれるもの」ではありません。
本の役割は、
- 視野を広げる
- 不安を言語化する
- 行動のヒントを得る
この3つです。
本を読んで動けなくなったなら、
その本は今のあなたには合っていません。
本を読んで
「よし、やってみよう」
と思えたなら、
それがあなたにとっての良書です。
大学生起業で本を読むときの正しいスタンス
最後に、大学生起業における
本との正しい付き合い方をまとめます。
- 1冊読んだら、必ず1つ行動する
- 行動できない本は途中で読むのをやめる
- 本の通りにやろうとしない
- 自分の現状に当てはめて解釈する
本は「教科書」ではなく、
補助輪のような存在です。
いつまでも補助輪に頼らず、
転びながら自分の感覚を掴むことが、
大学生起業では何より大切です。
まとめ
大学生起業において重要なのは、
「どれだけ本を読んだか」ではありません。
- 読んだあとに動けたか
- 自分の頭で考え始めたか
- 小さな失敗を経験できたか
です。
本は選び方次第で、
武器にも、足かせにもなります。
ぜひ「今の自分に合った一冊」を選び、
読み終えたら、
小さくてもいいので一歩踏み出してください。
それが、大学生起業の本当のスタートです。
