起業初期に情報遮断が必要な理由

起業を考え始めた大学生の多くが、最初にやること。
それは「情報収集」です。

・起業系YouTubeを見る
・X(旧Twitter)で成功者をフォローする
・noteやブログを読み漁る
・無料セミナーに参加する

一見、とても前向きで真面目な行動に見えます。
しかし実は、**起業初期でつまずく最大の原因の一つが「情報を集めすぎること」**です。

この章では、
なぜ起業初期に「情報遮断」が必要なのか
そして、どのように情報と距離を取るべきなのか
を、現実的な視点で解説します。


① 情報が多いほど、行動できなくなる

まず、はっきり言います。

起業初期に必要な情報量は、驚くほど少ない
です。

にもかかわらず、多くの大学生は
「まだ足りない」
「もっと正解を知りたい」
と感じ、情報を集め続けます。

しかし、情報が増えるほど
・選択肢が増える
・正解が分からなくなる
・決断が遅れる

という状態に陥ります。

これは能力の問題ではなく、
人間の脳の仕組み
です。

起業初期に必要なのは
「正解」ではなく
「まず一歩踏み出すこと」
なのに、情報はそれを邪魔してしまいます。


② 情報収集は「行動している錯覚」を生む

特に危険なのが、
情報収集=努力している気分になる
という点です。

・動画を見た
・記事を読んだ
・メモを取った

これだけで
「今日は頑張った」
と感じてしまう。

しかし現実には
・商品はできていない
・誰にも価値を提供していない
・1円も生まれていない

という状態です。

起業では
行動だけが現実を変えます。

情報遮断が必要なのは、
この「努力している錯覚」から抜け出すためでもあります。


③ 他人の成功が、無意識に自信を削る

起業系の情報を見ていると、
必ず目に入るのが
・華やかな実績
・派手な売上
・自由なライフスタイル
です。

これを見続けると、どうなるか。

・自分はまだ何もできていない
・レベルが低すぎる
・こんなの無理かもしれない

と、無意識に自己評価が下がっていきます。

起業初期は、
まだ成果が出ていなくて当たり前の時期です。

そこで他人の成功と自分を比べ続けると、
行動する前に心が折れてしまいます。

情報遮断は
メンタルを守るための戦略
でもあります。


④ 情報の多くは「今の自分には不要」

起業情報のほとんどは、
・中級者向け
・経験者向け
・すでに稼いでいる人向け
に作られています。

しかし大学生起業の初期段階で必要なのは、
・誰に
・何を
・どうやって試すか
という、極めてシンプルな問いだけです。

それ以外の
・法人化
・節税
・スケール
・ブランディング
といった情報は、今は不要です。

不要な情報を入れ続けると、
・本質が見えなくなる
・やるべきことが曖昧になる
・焦りだけが増える

だからこそ、意識的な情報遮断が必要になります。


⑤ 情報を遮断すると「自分の頭」が動き出す

情報を減らすと、最初は不安になります。

・これで合っているのか
・間違っていないか
・もっと良い方法があるのでは

しかし、この不安こそが重要です。

なぜなら
情報を遮断した瞬間から、自分の頭で考え始める
からです。

・自分ならどうするか
・今の環境でできることは何か
・失敗しても続けられる形はどれか

起業に本当に必要なのは、
この「自分で考える力」です。


⑥ 情報遮断=すべてを見ない、ではない

ここで勘違いしてほしくないのは、
情報遮断とは
「何も学ぶな」
「誰の話も聞くな」
という意味ではありません。

重要なのは
情報源を極端に絞ること
です。

・信頼できる人を1〜2人
・参考にするメディアを1つ
・期間を決めて遮断する

これだけで十分です。

「全部見る」から
「選んで使う」
に切り替えることが、情報遮断の本質です。


⑦ 情報遮断は「短期間」でいい

情報遮断は、永遠に続ける必要はありません。

おすすめなのは
・1週間
・2週間
・1ヶ月

と、期間を決めて遮断することです。

その期間は
・見る
ではなく
・作る
・試す
・失敗する
に集中します。

一度動き出せば、
その後に入れる情報の質が一気に変わります。


⑧ 行動した人だけが「情報を使える」

最後に、とても重要なことを伝えます。

情報は、行動した人にしか価値を生みません。

同じ情報でも
・動いていない人
・動いた人
では、理解度も使い方もまったく違います。

だからこそ
起業初期は
情報を減らし
行動を増やす
必要があります。


まとめ:情報遮断は「逃げ」ではなく「戦略」

起業初期に情報遮断をすることは、
怠けでも、無知でもありません。

むしろ
本気で結果を出そうとする人ほど、情報を選びます。

・行動に集中する
・自分の感覚を取り戻す
・比較から距離を取る

この状態を作ることで、
起業は一気に「自分ごと」になります。

情報が多すぎる時代だからこそ、
情報を遮断できる人が、最後まで残ります。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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