情報収集の時間を決める重要性

大学生が起業を考え始めたとき、ほぼ全員が口をそろえてこう言います。
「まずは情報収集から始めます」

これは間違いではありません。
ただし、大学生起業において最も多い失敗パターンも、実はここにあります。

それが、
情報収集に時間を使いすぎて、何も始まらないことです。

  • YouTubeを見続ける
  • SNSで成功者を追いかける
  • 起業本を何冊も読む
  • ノウハウ記事をブックマークする

本人は「努力しているつもり」でも、
現実は1ヶ月、3ヶ月、半年と時間だけが過ぎていく。

この章では、

  • なぜ情報収集が危険になるのか
  • なぜ「時間を決める」だけで行動できるようになるのか
  • 大学生起業に適した情報収集の時間設計

を、実体験ベースで解説します。


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情報収集そのものは悪ではない

最初に誤解を解いておきます。
情報収集そのものは、決して悪いことではありません。

むしろ起業初期では、

  • 業界構造を知る
  • 失敗例を知る
  • 選択肢を知る

という意味で、一定量の情報は必要です。

問題は、
情報収集に「終わり」がないことです。

ネット上の情報は無限にあります。
探せば探すほど、新しい不安や新しい正解が出てきます。

つまり、時間を決めなければ、
情報収集は一生終わりません。


大学生が情報収集をやめられない本当の理由

大学生が情報収集にハマってしまう理由は、
単に怠けているからではありません。

そこには、はっきりした心理的理由があります。


① 失敗が怖いから「準備」で逃げてしまう

大学生起業において、失敗は怖いものです。

  • お金がない
  • 実績がない
  • 周りの目が気になる

こうした不安があると、人は無意識に
失敗しにくい行動を選びます。

情報収集は、

  • 安全
  • 誰にも否定されない
  • 失敗しない

という意味で、非常に居心地がいい行動です。

だからこそ、
「もう少し調べてから…」が癖になります。


② 情報を集めるほど「正解」が分からなくなる

皮肉な話ですが、
情報を集めれば集めるほど、行動しづらくなります。

  • AはSNSが大事と言っている
  • Bは営業が先だと言っている
  • Cは商品を作れと言っている

どれも正しそうに見える。
だからこそ、決められなくなる。

これは、
情報不足ではなく、情報過多の状態です。


③ 情報収集=努力だと勘違いしやすい

大学生は特に、
「勉強=努力」という価値観に慣れています。

そのため、

  • 動いていない
  • 売っていない
  • 試していない

状態でも、
「こんなに調べてるから大丈夫」と
自分を安心させてしまいます。

しかし起業において、
情報収集は準備運動にすぎません。

試合は、動いた瞬間から始まります。


なぜ「情報収集の時間を決める」と前に進めるのか

ここからが重要です。
情報収集の最大の問題は「量」ではありません。

時間を決めていないことです。


① 制限があると、情報の質が上がる

人は時間制限があると、
自然と「本当に必要な情報」だけを選びます。

  • 今の自分に関係あるか
  • 今日決めるために必要か
  • 行動に直結するか

時間を決めることで、
情報を“消費”する姿勢から
“選別”する姿勢に変わります。


② 期限があると「決断」が生まれる

いつまででも調べられる状態では、
人は決断しません。

逆に、

  • 今日の21時まで
  • 3日間だけ
  • 10時間まで

と決めると、
「この情報で決めるしかない」状態が生まれます。

起業で必要なのは、
完璧な判断ではなく、
修正できる判断です。


③ 行動が前提の思考に切り替わる

時間を決めると、
情報収集のゴールが変わります。

× もっと知る
○ 次に何を試すか決める

この違いは非常に大きいです。

情報収集が
「安心するための作業」から
「行動を決めるための作業」に変わります。


大学生起業におすすめの情報収集時間の決め方

では、具体的にどう決めればいいのでしょうか。


① フェーズ別に時間を決める

大学生起業では、
フェーズごとに情報収集の役割が変わります。

アイデア探しフェーズ

→ 情報収集:1日〜3日
→ ゴール:仮説を1つ決める

検証フェーズ

→ 情報収集:必要になったら都度30分〜1時間
→ ゴール:次の一手を決める

改善フェーズ

→ 情報収集:週に数時間まで
→ ゴール:改善ポイントを1つ決める

「ずっと調べ続ける」フェーズは存在しません。


② 先に「行動日」を決める

情報収集の時間を決めるコツは、
先に行動日を決めることです。

  • ○日後にSNSを始める
  • ○日後に10人に聞く
  • ○日後に簡単なLPを出す

行動日が決まると、
情報収集は「準備」になります。

逆に、行動日が決まっていないと、
情報収集は「逃げ」になります。


③ 収集→決断→行動をセットにする

おすすめの型はこれです。

  1. 情報収集(時間を決める)
  2. 今日決めることを1つ書く
  3. すぐできる行動を決める

この3点を必ずセットにしてください。

情報収集だけで終わる日は、
意識的に作らないことが大切です。


情報収集を「やめる勇気」も起業力

最後に、とても大事な話をします。

起業がうまくいく人ほど、
情報収集を早めに切り上げます。

なぜなら彼らは知っています。

  • 正解はやってみないと分からない
  • 失敗しても修正すればいい
  • 行動した人だけが次の情報を手に入れられる

ということを。

情報収集をやめるのは、
無謀になることではありません。

自分で決めて進む覚悟を持つことです。


まとめ:情報収集は「時間」で管理する

情報収集は、
やるか・やらないかではありません。

どれだけの時間で切り上げるかです。

  • 情報収集に期限をつける
  • 行動日を先に決める
  • 次の一歩が決まらない収集はやめる

このルールを守るだけで、
大学生起業は一気に前に進みます。

情報を集めて安心する人ではなく、
情報を使って動ける人になる。

それが、
ゼロから起業する大学生にとって
最も重要なスキルです。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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