起業アイデアと聞くと、多くの大学生はこう考えます。
- すごい発想が必要
- 特別な経験が必要
- 世の中を変える視点が必要
そして、その結果こうなります。
「自分には何も思いつかない」
「アイデアを出せる人は一部の人だけだ」
しかし、これは完全な誤解です。
実は、起業アイデアの材料は、あなたの毎日の中にすでにあります。
しかもそれは、
ポジティブな出来事ではありません。
「最近イラっとした出来事」
ここに、起業アイデアの原石があります。
なぜ「イラっとした出来事」が起業アイデアになるのか
まず大前提として、起業とは何か。
それは、
誰かの不満・不便・ストレスを減らすことです。
裏を返せば、
- イラっとする
- ムカつく
- 面倒くさい
- 分かりにくい
こうした感情が生まれる場所には、
必ず「改善余地」があります。
つまり、
あなたがイラっとした瞬間は、
ビジネスの入口に立っている瞬間でもあるのです。
多くの大学生が「イラっと」を見逃している理由
では、なぜ多くの大学生は
イラっとした出来事を
起業アイデアに結びつけられないのでしょうか。
理由はシンプルです。
- そんな小さなことは価値がない
- 個人的すぎる
- ビジネスになるわけがない
と、無意識に切り捨てているからです。
しかし現実には、
多くのビジネスは「小さなイラっと」から始まっています。
- 手続きが面倒
- 説明が分かりにくい
- 待ち時間が長い
- 選択肢が多すぎる
こうした日常のストレスは、
多くの人が感じているが、誰も深掘りしていない領域です。
ステップ①:イラっとした出来事をそのまま書き出す
まず最初にやることは、分析ではありません。
思い出すことです。
ここ1週間〜1ヶ月で、
- イラっとした
- モヤっとした
- 面倒だと感じた
出来事を、良い悪いを判断せずに書き出します。
例:
- バイトのシフト連絡が分かりにくい
- 大学の履修登録が複雑すぎる
- 説明を読んでも何をすればいいか分からない
- アプリの設定が多すぎて途中でやめた
この段階では、
「起業になるかどうか」を一切考えません。
感情をそのまま拾うことが重要です。
ステップ②:「なぜイラっとしたのか」を分解する
次に、その出来事を一段深く掘ります。
ポイントは、
「相手が悪い」で終わらせないことです。
以下の問いを使います。
- 何が分からなかったのか
- どこで時間を取られたのか
- 何が予想と違ったのか
- 何が無駄だと感じたのか
例えば、
「履修登録が面倒だった」
→ なぜ?
- 用語が分からない
- 情報が分散している
- 全体像が見えない
このように、
イラっとの正体を言語化します。
ここまで来ると、
単なる愚痴が「課題」に変わります。
ステップ③:「これは自分だけか?」を考える
次にやるのは、
スケールの話ではありません。
考えるのは、たった一つ。
「これ、自分だけの問題だろうか?」
- 同じ立場の友達はどうか
- 周りも同じことを言っていないか
- SNSで似た不満を見たことはないか
ここで重要なのは、
「多くの人が困っているかどうか」を
厳密に調べることではありません。
「自分以外にもいそうだな」
この感覚があれば十分です。
起業アイデアは、
この段階では“仮説”でしかありません。
ステップ④:「今より少しマシな状態」を考える
大学生がよくやってしまうミスは、
ここでいきなり完璧な解決策を考えることです。
しかし、それは不要です。
考えるべきは、これだけです。
「今より、ほんの少しマシになるとしたら?」
- 5分短縮される
- 迷わなくなる
- 一度で分かる
劇的な変化はいりません。
例えば、
- 履修登録の全体像が1枚で分かる
- 手順を順番に教えてくれる
- 初心者向けに言葉を噛み砕いている
これだけでも、
十分に価値があります。
ステップ⑤:「誰が一番困っているか」を絞る
イラっとした出来事を
そのまま全員向けにすると、
アイデアはぼやけます。
そこで、対象を絞ります。
- 初めての人
- 慣れていない人
- 時間がない人
あなた自身が、
「まさにそれだ」と思える立場で構いません。
むしろ、
自分が困ったことは、自分が一番理解できます。
これは大学生起業の大きな強みです。
ステップ⑥:いきなり作らず「聞く」
ここで重要なポイントがあります。
イラっとから生まれたアイデアは、
作る前に聞く方が圧倒的に成功率が高いです。
- これで困ったことある?
- どこが一番面倒だった?
- もし◯◯だったら助かる?
友達、先輩、SNS。
形式は問いません。
この段階で否定されても、
それは失敗ではありません。
「違った」という情報が手に入っただけです。
イラっとは「感情」だから強い
イラっとした出来事には、
次の特徴があります。
- 記憶に残る
- 言葉にしやすい
- 共感を呼びやすい
つまり、
- 商品説明に使える
- 発信のネタになる
- お客さんの言葉に近い
ということです。
起業で一番難しいのは、
「お客さんの気持ちを想像すること」です。
しかし、
イラっとから始めれば、
すでにその感情を体験しています。
「自分の感情」は最強のヒント
多くの大学生が、
起業アイデアを「外」に探します。
- 成功事例
- 流行
- 儲かりそうな分野
しかし、
最初に見るべきは「自分の感情」です。
特に、
- イラっとした
- 面倒だと感じた
- 納得できなかった
この感情は、
あなたが日常で感じたリアルな一次情報です。
小さなイラっとで十分すぎる
最後に、これだけは伝えたいことがあります。
起業アイデアは、
大きな社会問題から生まれる必要はありません。
- 日常の小さな不満
- 一瞬のイラっと
- 「これ意味ある?」という違和感
ここから始めた方が、
動ける・続けられる・改善できる。
そしてそれこそが、
大学生起業で一番重要なことです。
イラっとしたら、それはチャンス
次にあなたがイラっとしたとき、
こう考えてください。
「これ、起業アイデアかもしれない」
それだけで、
世界の見え方が少し変わります。
起業アイデアは、
机の前でひねり出すものではありません。
日常で感じた違和感を、
ちゃんと拾える人だけが、
ゼロから一歩踏み出せるのです。
