すでにあるサービスをズラすだけの起業アイデア発想法

起業アイデアを考え始めた大学生の多くが、
最初にこんな壁にぶつかります。

  • すでに似たサービスがある
  • 競合が多そう
  • 今さら参入しても意味がないのでは

そして、
「もっと新しいアイデアが必要だ」
と考え始め、動けなくなります。

しかし、結論から言います。

起業アイデアに“完全な新規性”は必要ありません。
むしろ、大学生起業においては
すでにあるサービスを“ズラす”だけの方が、
成功確率は圧倒的に高くなります。

なぜ「ズラすだけ」で起業が成立するのか

世の中のほとんどのビジネスは、
ゼロから生まれていません。

  • 既存サービスの不満点
  • 使いにくい部分
  • 合わない人が放置されている領域

ここを少しズラしただけで、
立派な起業になります。

なぜなら、
すでに需要があることが証明されているからです。

大学生起業で一番怖いのは、
「誰も欲しがらないものを作ってしまうこと」。

既存サービスをズラす方法は、
この最大のリスクを最初から避けられます。

「オリジナルじゃないとダメ」という思い込み

大学生ほど、
「オリジナリティがないと価値がない」
と思い込んでいます。

しかし現実には、

  • 完全に新しいサービス
  • 誰もやっていないビジネス

これらは、

  • 説明コストが高い
  • 理解されにくい
  • 需要が不明

という、初心者には最悪の条件が揃っています。

一方、
すでにあるサービスは、

  • 説明しなくても伝わる
  • 必要性が理解されている
  • 比較対象が明確

大学生起業には、
こちらの方が圧倒的に向いています。

「ズラす」とはどういうことか

ここで言う「ズラす」とは、
サービスをパクることではありません。

視点を少し変えることです。

例えば、

  • 誰向けかをズラす
  • 使う場面をズラす
  • 価格帯をズラす
  • 提供方法をズラす
  • レベル感をズラす

中身を大きく変えなくても、
ズラし方次第で
まったく別の価値になります。

ズラし方①:対象をズラす(誰向けか)

最も簡単で、
最も大学生向きなのがこの方法です。

既存サービスの多くは、

  • 社会人向け
  • 経験者向け
  • 大人向け

に作られています。

ここを、

  • 大学生向け
  • 初心者向け
  • 初めての人向け

にズラすだけで、
一気に空白地帯が生まれます。

「同じ内容なのに、
自分たち向けじゃない」

この違和感は、
起業アイデアの宝庫です。

ズラし方②:レベルをズラす(難→易)

多くのサービスは、
「ちゃんと理解できる人」を前提にしています。

しかし現実には、

  • 専門用語が多い
  • 前提知識が必要
  • 途中でついていけなくなる

というケースが大量にあります。

ここを、

  • 超初心者向け
  • 何も知らない人向け
  • まず1回やるだけ用

にズラすだけで、
価値は一気に高まります。

大学生起業では、
「簡単すぎる」くらいがちょうどいいのです。

ズラし方③:提供方法をズラす

内容は同じでも、
提供方法を変えるだけで、
まったく別のサービスになります。

例えば、

  • 記事 → チェックリスト
  • 動画 → 1枚の図解
  • 講座 → テンプレート
  • コンサル → 手順書

既存サービスを使ってみて、

  • 面倒だ
  • 長い
  • 結局何をすればいいか分からない

と感じたら、
そこがズラしポイントです。

ズラし方④:使うタイミングをズラす

多くのサービスは、
「困ってから使う」前提です。

しかし実際には、

  • 困る前に知りたい
  • 失敗する前に知りたい
  • 初めてのときに欲しかった

こう思う場面が多いはずです。

つまり、

  • 事後 → 事前
  • 問題発生後 → 予防

にズラすだけで、
価値の見え方が変わります。

大学生は、
この「初めての瞬間」を一番よく知っています。

ズラし方⑤:価格・量をズラす

既存サービスが、

  • 高い
  • ボリュームが多い
  • 本格的すぎる

場合、
大学生には手が出しにくいことが多いです。

ここを、

  • 安く
  • 小さく
  • 1回分だけ

にズラすだけで、
心理的ハードルは一気に下がります。

大学生起業では、
「ちゃんと全部やる」より
**「まず触れる」**が重要です。

なぜズラすだけで勝負できるのか

ズラす起業の強みは、
次の3点に集約されます。

  1. 需要がすでにある
  2. 説明がいらない
  3. 改善点が見えている

つまり、

考える時間より、動く時間を増やせる
ということです。

これは、
行動量が結果を左右する大学生起業において、
非常に大きなメリットです。

大学生がズラし起業に向いている理由

大学生は、

  • 初心者
  • 不慣れ
  • 迷いやすい

立場にいます。

しかしこれは、
ズラし起業において最強の視点です。

  • 分からなかった
  • 使いづらかった
  • 自分には合わなかった

この体験そのものが、
「ズラしポイント」になります。

社会人になると、
こうした違和感は鈍くなります。

大学生の今だからこそ、
ズラす視点を持てるのです。

「ズラす起業」は失敗しても痛くない

もう一つ大きなメリットがあります。

ズラす起業は、

  • 小さく始められる
  • 大きな投資がいらない
  • 方向転換が簡単

つまり、
失敗しても修正しやすいのです。

これは、
大学生起業において非常に重要な条件です。

ズラし起業でやってはいけないこと

注意点もあります。

  • 完全コピー
  • 値下げだけ
  • 表面だけ真似る

これらは、
ズラしではなく「劣化版」になります。

ズラすべきなのは、
誰の、どの瞬間を助けるかです。

ここが明確なら、
中身が似ていても問題ありません。

起業アイデアは「ズラす力」で決まる

起業アイデアを出せる人と出せない人の差は、
センスではありません。

ズラして見る力があるかどうかです。

  • これ、誰向けだろう?
  • この人たちは置いていかれてない?
  • もっと簡単にできない?

この問いを持つだけで、
世の中のサービスは
すべてアイデアの材料になります。

新しいものを作らなくていい

最後に、これだけ覚えておいてください。

大学生起業で必要なのは、

  • 新しいアイデア
    ではなく
  • ちょっとズレた視点

です。

すでにあるサービスを、

  • 少しズラす
  • 少し軽くする
  • 少し近づける

それだけで、
あなたにしか見えない起業アイデアが生まれます。

起業は、
発明コンテストではありません。

すでにあるものを、
今の自分の立場から見直すこと。

そこから始めた起業は、
驚くほど現実的で、
そして確実に前へ進みます。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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