競合が多いジャンルでも起業アイデアになる考え方

起業アイデアを考えている大学生から、よくこんな声を聞きます。

  • このジャンル、すでに人が多すぎませんか?
  • 大手や先行者がいて勝てる気がしません
  • 競合が多いなら、やめた方がいいですよね?

この疑問は、とても真っ当です。
しかし同時に、多くの大学生が起業のチャンスを自ら手放してしまう原因でもあります。

結論から言います。

競合が多いジャンルは、むしろ起業アイデアになりやすい。

これは逆張りでも、根性論でもありません。
ビジネスの構造を理解すると、自然に出てくる結論です。

この章では、

  • なぜ大学生は競合を恐れすぎてしまうのか
  • なぜ競合が多いジャンルほどチャンスが残っているのか
  • 大学生が取るべき「勝ち方の考え方」

を、現実的な目線で解説します。


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「競合が多い=レッドオーシャン」という誤解

多くの大学生は、競合が多いジャンルを見ると、

  • もう飽和している
  • 後発は勝てない
  • 才能や資金がないと無理

と考えてしまいます。

しかし、ここで一度冷静になってください。

競合が多いということは、
それだけ「お金が動いている」「需要がある」ジャンルだということです。

本当に誰も困っていないジャンルには、
そもそも競合は集まりません。

つまり、

  • 競合がいない=需要がない可能性が高い
  • 競合が多い=ニーズが確実に存在している

という見方もできます。

大学生起業で一番危険なのは、
「需要があるか分からないジャンル」に飛び込むことです。


大学生が競合を怖がりすぎる理由

では、なぜ大学生は競合が多いと感じた瞬間に
「無理だ」と判断してしまうのでしょうか。

理由は大きく3つあります。


① 競合=「全部同じ」だと思っている

大学生は、競合を見ると
「みんな同じことをやっている」
と感じがちです。

しかし実際には、

  • 対象としている人
  • 提供している価値
  • 伝え方
  • 価格
  • 立ち位置

は、微妙に、そして確実に違います。

表面だけ見て
「同じジャンル」と判断してしまうと、
違いが見えなくなるのです。


② 「一番」を取らなければいけないと思っている

大学生は無意識に、

  • シェア1位
  • 有名
  • トップ

を目指さないと意味がない、と思ってしまいます。

しかし起業において重要なのは、
**「一番」ではなく「選ばれる理由」**です。

100人中1人に選ばれれば、
それは立派なビジネスです。


③ 大人や企業と同じ土俵で戦おうとする

大学生が競合を見て萎縮する理由の多くは、

  • 大手企業
  • 実績のある起業家
  • 資金力のあるプレイヤー

と、同じ土俵で戦う前提で考えてしまうからです。

しかし大学生が戦うべき場所は、
そこではありません。


競合が多いジャンルほど「ズレ」が生まれる

競合が多いジャンルでは、
多くのプレイヤーが存在する分、
必ず次のような現象が起きます。

  • 全体向けになりすぎる
  • 初心者が置き去りになる
  • 個別事情が無視される
  • 細かい不満が放置される

つまり、
「誰にも完全に向いていないサービス」
が大量に生まれます。

この「ズレ」こそが、
大学生起業の最大のチャンスです。


大学生が競合ジャンルで勝つための考え方

ここから、
競合が多いジャンルでも起業アイデアになる
具体的な考え方を整理します。


① 「全員向け」をやらない

競合が多いジャンルで失敗する人の特徴は、
「誰にでも当てはまること」をやろうとすることです。

大学生がやるべきなのは、その逆です。

  • 大学生向け
  • 新入生向け
  • 初心者向け
  • 失敗した人向け

対象を狭くするほど、競合は減ります。

大手がやらない、
もしくはやりきれない層を狙う。
これが基本戦略です。


② 自分の立場を「価値」に変える

大学生は、

  • 経験がない
  • 実績がない

と思いがちですが、
これは見方を変えれば、

  • 初心者の気持ちが分かる
  • 不安をリアルに理解している
  • 難しい説明を噛み砕ける

という強みになります。

競合が多いジャンルほど、
「上から目線」に疲れている人
がたくさんいます。

大学生目線・等身大の視点は、
十分な差別化になります。


③ 「不満が残っている部分」だけを切り取る

競合が多いジャンルは、
全体としては充実しています。

しかし必ず、

  • ここだけ分かりにくい
  • ここだけ面倒
  • ここは誰もフォローしていない

という部分があります。

大学生起業では、
ジャンル全体を取ろうとせず、
一部分だけを取りに行くのが正解です。


④ 大きな完成形を目指さない

競合が多いジャンルほど、
完成されたサービスが多く見えます。

すると大学生は、

  • ここまで作らないとダメ
  • クオリティが足りない

と感じてしまいます。

しかし実際に求められているのは、

  • 早く
  • 分かりやすく
  • 今の自分に合った形

であることがほとんどです。

完成度ではなく、適合度で勝負してください。


競合ジャンルで大学生が有利な理由

競合が多いジャンルでも、
大学生には次のような強みがあります。

  • フットワークが軽い
  • 小さく試せる
  • 意思決定が早い
  • 個別対応ができる

大手は、

  • 方針変更が遅い
  • ニッチすぎると手を出せない
  • 個別対応ができない

この差を活かすだけで、
十分に戦えます。


競合を「避ける」のではなく「使う」

最後に、とても重要な視点を伝えます。

競合は、避けるものではなく、観察するものです。

  • どこに力を入れているか
  • どこを無視しているか
  • 誰向けの言葉を使っているか

これを見れば、

  • 空いているポジション
  • 不満が残る層
  • まだ拾われていないニーズ

が見えてきます。

競合が多いほど、
ヒントは増えます。


まとめ

競合が多いジャンルでも起業アイデアになる理由は、

  • 需要がすでに証明されている
  • ズレや不満が必ず残っている
  • 全員向けをやらなければいい
  • 大学生ならではの視点が活きる

からです。

起業アイデアが見つからないとき、
「競合が多いからやめる」のではなく、

「このジャンルで、誰が取り残されているか?」

を考えてみてください。

そこに、
大学生がゼロから起業するための、
現実的で、勝ちやすいアイデアが眠っています。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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