起業前に知っておきたい「お金の不安」が消える考え方

起業に興味を持った大学生の多くが、最初につまずくのが「お金の不安」です。
「失敗したらどうしよう」「収入がゼロになったら生活できない」「借金を背負うことになるのではないか」
こうした不安が頭に浮かび、行動する前に立ち止まってしまう人は少なくありません。

ですが、結論から言うと、起業前のお金の不安の多くは「正体を知らないこと」から生まれています。
正しく理解すれば、不安はコントロールできるものです。

ここでは、大学生が起業前に知っておくだけで「お金の不安」が大きく軽くなる考え方を、順を追って解説します。


お金の不安の正体は「未来が見えないこと」

まず理解しておきたいのは、お金そのものが不安なのではない、ということです。
不安の正体は「将来が見えない状態」にあります。

・いつ収入が入るかわからない
・いくら稼げるかわからない
・どれくらい失敗すると危険なのかわからない

この「わからない」が重なるほど、人は不安になります。
逆に言えば、見える化できれば、不安は一気に小さくなるのです。

起業前にやるべきことは、「不安を消すこと」ではなく、
不安を具体的な数字と現実に落とし込むことです。


「最悪のケース」を先に決めてしまう

お金の不安を減らすために、最も効果的なのが
「最悪のケースを先に決めてしまう」ことです。

例えば、次のように考えてみてください。

・もし起業がうまくいかなかったらどうなるか
・失うものは何か
・どれくらいの期間で撤退するか

多くの大学生は、ここを考えずに「失敗=人生終了」と無意識に思い込んでいます。
ですが、実際には多くの場合、最悪のケースはこうです。

「数十万円の出費で終わる」「時間を数ヶ月使っただけ」「経験が残る」

人生が終わるわけでも、取り返しがつかないわけでもありません。
最悪のケースを言語化すると、想像よりもずっと軽いことに気づくはずです。


起業=いきなり独立、ではない

起業という言葉から、「会社を辞める」「大きなお金をかける」というイメージを持つ人は多いですが、
それはほんの一部の話です。

今の時代、起業はもっと段階的にできます。

・まずは副業レベルで始める
・固定費をほぼゼロに抑える
・売上が立ってから次のステップに進む

こうした形であれば、生活費を失うリスクはほとんどありません。
起業=一発勝負ではないという認識を持つだけで、不安は大きく減ります。


「生活費」と「事業のお金」を分けて考える

お金の不安が大きくなる原因の一つが、
生活費と事業のお金をごちゃ混ぜに考えてしまうことです。

起業前に必ずやってほしいのは、次の2つを分けること。

・毎月の最低生活費はいくらか
・事業に使っていいお金はいくらか

例えば、月10万円あれば最低限生活できるなら、
それ以上を事業に使わなければ「生活が壊れる」ことはありません。

生活を守るラインを決めておくと、事業の挑戦が冷静にできるようになります。


お金は「あとから回収できるもの」が多い

大学生が起業を怖がる理由の一つに、「お金を失うこと」があります。
ですが、実は起業初期に使うお金の多くは「回収できる可能性が高いお金」です。

・知識
・スキル
・人脈
・経験

これらは、仮に事業がうまくいかなかったとしても、
就職や次の挑戦で必ず活きてきます。

単なる消費ではなく、自己投資として回収できるお金だと考えると、
心理的なハードルは一気に下がります。


「稼げない期間」は失敗ではない

起業初期に収入が出ない期間は、誰にでもあります。
この期間を「失敗」と捉えると、不安はどんどん大きくなります。

ですが、実際にはこの期間は

・市場を知る時間
・自分の弱点を見つける時間
・改善のための準備期間

です。
稼げない=価値がない、ではありません。

最初から安定収入が出る起業は、ほぼ存在しないことを知っておくだけで、
精神的にかなり楽になります。


お金の不安は「行動」でしか消えない

最後に一番大切なことをお伝えします。
お金の不安は、考えているだけでは絶対に消えません。

・小さく売ってみる
・誰かにサービスを提案してみる
・1000円でもいいから収入を得てみる

こうした小さな行動が、
「自分でも稼げるかもしれない」という感覚を生みます。

この感覚こそが、
お金の不安を根本から消してくれる唯一の方法です。


不安がゼロになる必要はない

起業前に不安があるのは、むしろ正常です。
大切なのは、不安がある状態でも「動けるかどうか」。

不安を消そうとするのではなく、
不安と付き合いながら一歩進む。

この考え方を持てた瞬間、
起業は「怖いもの」ではなく「現実的な選択肢」に変わります。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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