大学生がゼロから起業を考えるとき、多くの人が最初につまずくポイントがあります。それは「お金」に対する勘違いです。
この勘違いは、才能や努力の有無とは関係ありません。むしろ真面目で勉強熱心な人ほど、知らず知らずのうちにハマりやすい落とし穴でもあります。
ここでは、大学生起業で特に多い「最初にやりがちなお金の勘違い」を整理しながら、なぜそれが危険なのか、そしてどう考え直せばいいのかを解説していきます。
勘違い①「起業=まず大きなお金が必要」
大学生が起業と聞いて真っ先に思い浮かべるのが、「起業には資金が必要」「お金がないからまだ無理」という考えです。
しかし、これはかなり大きな誤解です。
確かに、飲食店や店舗ビジネス、製造業などでは初期費用が必要なケースもあります。ですが、大学生が最初にやるべき起業の多くは、ほぼお金をかけずに始められるものです。
・SNS運用代行
・Web制作・デザイン
・動画編集
・ライティング
・情報発信×サービス提供
これらは、パソコンとネット環境さえあればスタートできます。
「お金がないからできない」のではなく、「やる内容を間違えている」だけなのです。
最初の起業で重要なのは、資金力ではなく「価値を提供できるかどうか」。
大きなお金は、稼げるようになってから使えばいいのです。
勘違い②「売上=全部自分の儲け」
次に多いのが、「売上が立った=儲かった」という勘違いです。
たとえば、
10万円の売上が出た → 10万円稼げた
と思ってしまう人は非常に多いです。
しかし現実は違います。
・ツール代
・広告費
・外注費
・サーバー代
・決済手数料
こうした経費を引いた「残り」が、実際に手元に残るお金です。
特に大学生起業では、利益計算をせずに突っ走ってしまい、「忙しいのにお金が残らない」状態に陥りがちです。
起業では、
売上よりも「利益」を見るクセ
を最初から身につけることがとても重要です。
勘違い③「無料でやれば経験になるからOK」
「最初は無料でもいいからやらせてください」
これは大学生起業でよく見かける言葉です。
確かに、経験を積むこと自体は大切です。
しかし、無料が当たり前になると、危険な思考パターンに入ります。
・無料=責任が軽くなる
・無料=本気で改善しなくなる
・無料=相手も本気で見てくれない
結果として、「経験は積んだはずなのに、何も残っていない」という状態になります。
おすすめなのは、
「小さくてもいいから有料でやる」
という考え方です。
500円でも、1,000円でも、お金をもらうことで
・相手の期待
・自分の責任感
・改善意識
が一気に変わります。
勘違い④「楽して稼げる方法があるはず」
SNSやYouTube、noteを見ていると、
「簡単に月10万円」
「スマホ1台で稼げる」
といった言葉が溢れています。
これを見続けていると、
「どこかに楽して稼げる正解があるはず」
と考えてしまいます。
しかし現実はシンプルです。
楽なビジネスは、稼げないか、すぐに終わる。
楽に見える人も、
・その前に大量の失敗
・地味な作業
・長期間の試行錯誤
を必ず経験しています。
大学生起業で大切なのは、「楽さ」を探すことではなく、
「自分が続けられる地味な努力」を選ぶことです。
勘違い⑤「お金は汚いもの」「稼ぐのは悪いこと」
これは意外と根深い勘違いです。
大学生の中には、
・お金の話をするのはいやらしい
・稼ぐことよりやりがいが大事
と考えている人もいます。
ですが、起業においてお金は
「感謝の対価」
でしかありません。
お金をもらえるということは、
・誰かの役に立った
・価値を提供できた
という証拠です。
お金を否定すると、
・価格設定ができない
・自分を安売りする
・継続できなくなる
という問題が起こります。
起業では、
お金を正面から受け取れる人ほど、長く続きます。
勘違い⑥「貯金が尽きたら終わり」
大学生起業で不安になるのが、「お金がなくなったらどうしよう」という恐怖です。
しかし、起業は
「一度失敗したら終わり」
ではありません。
大学生の最大の強みは、
・生活コストが低い
・時間がある
・やり直しがきく
ことです。
お金が尽きたら、
・一度アルバイトをする
・別の方法で再挑戦する
・方向転換する
これで十分です。
失敗=終了ではなく、データが増えるだけ
この感覚を持てると、起業は一気に楽になります。
大学生起業で大切なのは「お金に振り回されない考え方」
ここまで見てきたように、大学生起業で失敗する原因の多くは
「お金がないこと」ではありません。
・お金に対する思い込み
・間違った情報
・焦り
これらが判断を狂わせます。
だからこそ最初に身につけるべきなのは、
お金を増やすテクニックではなく、お金との正しい付き合い方です。
・小さく稼ぐ
・小さく失敗する
・数字を見る
・現実を見る
この積み重ねが、将来大きなビジネスにつながります。
まとめ
大学生起業で最初にやりがちなお金の勘違いをまとめると、
- 起業に大金は必要ない
- 売上と利益は別物
- 無料に慣れすぎない
- 楽して稼げる幻想を捨てる
- お金を正しく受け取る
- 失敗しても終わりじゃない
この考え方を持てるかどうかで、
起業が「苦しい挑戦」になるか、「成長できる経験」になるかが大きく変わります。
お金は怖がるものでも、追いかけ回すものでもありません。
正しく理解し、味方につけるものです。
