起業を目指す大学生の多くが、無意識のうちに「お金に対して会社員前提の感覚」を持っています。
これは決して悪いことではありません。これまでの学校教育やアルバイト経験では、それが普通だからです。
しかし、起業をする以上、お金の見方を「稼ぐ側の視点」に切り替える必要があります。
この切り替えができないまま起業すると、行動が止まり、判断を誤り、結果が出にくくなります。
ここでは、起業前に必ず身につけておきたい「稼ぐ前提の金銭感覚」を、具体的に解説します。
「お金=もらうもの」という感覚を手放す
大学生のうちは、
・給料は時間の対価としてもらうもの
・お金は誰かから支払われるもの
という感覚が自然に身についています。
一方、起業家にとってのお金は、
「価値を提供した結果、選ばれた対価」
です。
ここを勘違いしたままだと、
「頑張ったのに稼げない」
「時間をかけたのに報われない」
という不満が生まれます。
稼ぐ前提の金銭感覚では、
努力・時間・情熱と、収入は必ずしも比例しない
という事実を受け入れる必要があります。
「売上」と「利益」はまったく別物
起業初心者が最初につまずくのが、売上と利益の混同です。
・売上がある=儲かっている
・入金があった=成功
こう思ってしまいがちですが、これは非常に危険です。
稼ぐ前提の金銭感覚では、
・いくら入ってきたか
・いくら出ていったか
・手元にいくら残ったか
この3つを必ず分けて考えます。
売上が10万円あっても、
経費が9万円かかっていれば、残りは1万円です。
「残るお金」に意識を向けられるかどうかが、
起業家として長く続くかどうかを分けます。
お金は「感情」ではなく「数字」で扱う
大学生起業で失敗しやすい人の特徴として、
お金を感情で判断してしまう点があります。
・高いから不安
・安いから大丈夫
・なんとなく怖い
これらはすべて感情ベースの判断です。
稼ぐ前提の金銭感覚では、
お金は徹底的に数字として扱います。
・いくら使って
・いくら回収できて
・何回で元が取れるのか
これを冷静に計算できるようになると、
無駄な不安が激減します。
「固定費」を増やすことは慎重に考える
起業前に身につけたい重要な感覚の一つが、
固定費に対する警戒心です。
・毎月必ず出ていくお金
・稼げなくても払わなければならないお金
これが固定費です。
家賃、サブスク、ツール代、オフィス代など、
固定費が増えるほど、精神的なプレッシャーは強くなります。
稼ぐ前提の金銭感覚では、
「稼げるようになってから固定費を増やす」
という順番を徹底します。
お金は「失うもの」ではなく「使い方」で決まる
起業前は、
「お金を失うのが怖い」
「減るのが不安」
と感じるのが普通です。
しかし、稼ぐ前提の金銭感覚では、
お金は減るか増えるかではなく、何に使ったかで評価します。
・経験につながるか
・再現性があるか
・次に活かせるか
この視点で使ったお金は、
たとえ回収できなくても「損」にはなりません。
逆に、何も残らない使い方をすると、
金額が小さくても大きな浪費になります。
「全部自分でやる」は一番高くつく
大学生起業では、
「お金をかけない=全部自分でやる」
という選択をしがちです。
ですが、稼ぐ前提の金銭感覚では、
・時間もコスト
・集中力も資源
と考えます。
自分が苦手なこと、時間がかかりすぎることに
無理に挑戦し続けるのは、
結果的に最も高くつくケースが多いです。
「今いくらあるか」より「どう回すか」
起業前に多くの大学生が気にするのが、
「手元にいくらお金があるか」です。
もちろん大切ですが、それ以上に重要なのは、
お金をどう回せるか、どう増やせるか
という視点です。
・少額でテストできるか
・改善して再挑戦できるか
・同じ失敗を繰り返さないか
この考え方が身につくと、
金額の大小に振り回されなくなります。
稼ぐ前提とは「自分で責任を持つ」こと
最後に、最も大切な金銭感覚をお伝えします。
稼ぐ前提とは、
お金の結果をすべて自分の選択として受け取る覚悟です。
・売れなかったのは誰のせいか
・赤字になった原因は何か
・次にどう改善するか
これを他人や環境のせいにしない人だけが、
本当の意味で「稼ぐ側」になれます。
起業前に完璧である必要はない
ここまで読んで、
「まだ足りない気がする」
「自分には難しそう」
と感じたかもしれません。
でも安心してください。
起業前に完璧な金銭感覚を持っている人はいません。
大切なのは、
「稼ぐ前提の考え方を知った状態でスタートすること」。
この視点を持って一歩踏み出せば、
お金は敵ではなく、味方になります。
