「大学生でも補助金って使えるの?」
「どこで探せばいいのか分からない」
「調べても情報が多すぎて、結局よく分からない」
大学生起業の“支援制度”は、知らないだけで損をしやすい分野です。しかも、支援制度は毎年・毎月のように募集内容や期間が変わります。だからこそ大事なのは、闇雲に検索することではなく、“探し方の型”を持つことです。
ここでは、大学生がゼロから起業する前提で、補助金・助成金・支援制度を現実的に見つけて、取りこぼさずに検討できる探し方をまとめます。
まず整理:大学生が狙うべき「支援」は補助金だけじゃない
いきなり「補助金」を探し始める人が多いですが、大学生起業では補助金以外にも強い支援があります。むしろ、最初は下記の方が成果につながることも多いです。
- 相談支援:無料相談、専門家面談、メンタリング
- 場所の支援:コワーキング、インキュベーション施設、大学の起業拠点
- 学びの支援:起業講座、アクセラ、ピッチイベント
- 資金の支援:補助金・助成金・コンテスト賞金・奨学金返還支援など
- 信用の支援:自治体・大学・公的機関の認定、採択実績
重要なのは、「補助金が出るかどうか」だけで判断しないこと。自分の起業フェーズに合う支援を選ぶと、結果的にお金も時間も節約できます。
探し方の結論:最初に見るべき“公的ポータル”は2つ
補助金・支援制度探しでまず使うべきは、民間のまとめ記事ではなく、公的ポータルです。理由はシンプルで、情報の鮮度と正確性が高いから。
- ミラサポplus
中小企業向け支援策(補助金等)の情報をまとめ、申請のポイントや支援機関検索なども提供する国のサイトとして案内されています。 - J-Net21
補助金・助成金・融資、セミナー、公募などを検索でき、地域や目的で絞り込めます。
この2つを起点にすると、「どこに何があるか分からない」状態から抜けられます。
具体的な探し方:5ステップで迷子にならない
STEP1:自分の状況を“検索できる言葉”に変換する
支援制度は「大学生向け」でまとまっていないことも多いです。だから、状況を支援側の言葉に翻訳します。
- やりたいこと:EC / アプリ / 受託 / SNS運用 / 地域課題 など
- 目的:設備投資 / IT導入 / 販路開拓 / 広報 / 研究開発 / 雇用 など
- 属性:大学生 / 個人事業主予定 / 開業済み / 法人化予定
- 地域:都道府県・市区町村(ここが超重要)
この「目的×地域×フェーズ」の3点が決まると、検索精度が一気に上がります。
STEP2:公的ポータルで“候補一覧”を作る
まずは ミラサポplus の補助金情報や、中小企業庁 が案内する形で出ている情報を確認します。サイト上で主要補助金の概要・申請の入口が案内されています。
同時に J-Net21 の検索(地域・目的・分野)で、自治体や支援機関の公募まで含めて広く拾います。J-Net21側は「地域で探す」が強いです。
この段階のゴールは、完璧に絞ることではなく、候補を10個→3個に減らすための素材集めです。
STEP3:自治体サイトで“大学生に近い支援”を拾う
大学生起業で刺さりやすいのは、国の大型補助金よりも、実は 自治体・地域の支援だったりします(小さくても採択されやすい/相談が手厚い)。
やり方はシンプルで、自治体サイト内検索でこのあたりのキーワードを回します。
- 「創業 支援」「起業 支援」「スタートアップ」「若者 起業」
- 「伴走 支援」「メンター」「アクセラレーション」
- 「コワーキング 補助」「インキュベーション」「入居者募集」
さらに効くコツ:
**“補助金”だけで探さず、「募集」「公募」「採択」「支援プログラム」**でも探すこと。補助金という単語が見出しに入っていない支援が結構あります。
STEP4:大学の支援(学内制度・学外連携)を掘る
大学には、表に出ていない支援があります。
- 学内の起業部・起業講座
- 学内コンテスト(賞金・支援枠)
- 産学連携・インキュベーション拠点の利用
- OB/OGメンター、企業とのマッチング
探し方は「大学名+起業」「大学名+アントレ」「大学名+インキュベーション」「大学名+スタートアップ支援」。
ここは“お金”より“人と場”が手に入るのが強みです。
STEP5:「奨学金」「生活」に関係する制度も確認する
大学生にとって資金繰りの敵は、事業費より生活費です。そこで視野に入れたいのが、奨学金返還支援のような制度。
JASSO は、地方公共団体が実施する奨学金返還支援制度の情報を掲載しています。
これを直接「起業資金」にできるわけではありませんが、将来の固定費(返還負担)を減らせる可能性があり、結果として起業の継続力を上げます。
見つけた制度を「使えるか」判断するチェックリスト
候補が出てきたら、次の順で“ふるい”にかけてください。
- 募集期間:締切が近すぎないか(準備が間に合うか)
- 対象者:大学生でも可か/開業前でも可か/法人必須か
- 対象経費:何に使えるお金か(広告OK?設備OK?人件費OK?)
- 自己負担:補助は「後払い」が多い(立替が必要なことも)
- 報告義務:実績報告・領収書・成果報告がどれくらい重いか
- 相談先の有無:相談窓口が整っているか(これ超重要)
特に大学生が詰まりやすいのは「後払い」「立替」の部分です。採択されても、先に支払うお金がないと動けません。ここは必ず確認してください。
よくある落とし穴:やらない方がいい探し方
- まとめ記事だけで決める(古い情報が混ざる/募集終了が多い)
- “もらえる金額”だけで選ぶ(要件・報告が重くて詰む)
- 制度に合わせて事業を曲げる(本末転倒。ビジネスが壊れる)
- 申請書づくりが目的になる(行動が止まる)
補助金は「資金調達」ではありますが、起業初期では特に、事業を前に進める道具に過ぎません。制度が主役になった瞬間、失速します。
まとめ:大学生が勝ちやすいのは「検索力」より「型」
大学生起業で使える補助金・支援制度は、探せば必ず見つかります。
でも、闇雲に探すと時間が溶けます。
- 公的ポータル(ミラサポplus/J-Net21)を起点にする
- 「目的×地域×フェーズ」で検索語を作る
- 自治体・大学・生活支援まで広げて拾う
- 後払い・対象経費・報告義務でふるいにかける
この“型”を持っておけば、支援制度は「運」ではなく「技術」で取りにいけます。
