起業という言葉を聞くと、
多くの人がこんなイメージを持ちます。
・強い覚悟が必要
・人生を賭けるもの
・逃げ道を断つべき
SNSや書籍でも、
「腹を括れ」「退路を断て」「覚悟を決めろ」
といった言葉が並びがちです。
確かに、起業に覚悟がまったく不要というわけではありません。
しかし、大学生がゼロから起業を考える場合、
**最初に必要なのは覚悟ではなく、圧倒的に「設計」**です。
覚悟を先に求めすぎると、
行動できない人が増え、
続けられる人が減ります。
ここでは、
なぜ起業は「覚悟」より「設計」が重要なのかを、
大学生起業の現実に即して解説します。
「覚悟」が先に来ると起業は重くなる
起業前から、
・失敗したらどうしよう
・人生を壊したらどうしよう
・周りにどう思われるだろう
と悩み続けてしまう人は少なくありません。
これは、その人の意志が弱いからではありません。
覚悟を前提に考えてしまっているからです。
覚悟とは本来、
「引き返せない状況を受け入れる決意」です。
ですが、
大学生起業の初期段階で
引き返せない状況を作る必要はありません。
覚悟を求めすぎると、
・完璧な準備ができるまで動けない
・失敗が怖くて試せない
・一歩が重くなる
という状態に陥りやすくなります。
設計とは「失敗しても大丈夫な状態」を作ること
ここでいう「設計」とは、
ビジネスモデルの話だけではありません。
起業における設計とは、
・生活が破綻しないか
・お金はどこまで使っていいか
・どこで撤退するか
・次に何をすればいいか
こうした現実的な条件を、先に決めておくことです。
設計ができていると、
失敗は「致命傷」ではなくなります。
むしろ、
「これは想定内」
「次はこう改善しよう」
と、冷静に次の一手を考えられるようになります。
起業は「一発勝負」ではない
覚悟を強調する言葉の裏には、
「起業は一発勝負」という誤解があります。
ですが実際の起業は、
・何度も試す
・何度も失敗する
・少しずつ形を変える
この繰り返しです。
大学生起業の最大の強みは、
時間とやり直しがきくことです。
この強みを活かすには、
覚悟で自分を追い込むよりも、
試行錯誤できる設計が必要です。
設計があると「小さく始められる」
設計の最大のメリットは、
小さく始められることです。
・いきなり会社を作らない
・固定費を増やさない
・まずは売れるか試す
こうした判断が自然にできるようになります。
一方、覚悟先行型の人は、
「中途半端はダメだ」
「本気なら全部やるべき」
と考え、
いきなり重たい選択をしがちです。
結果として、
身動きが取れなくなり、
続かなくなってしまいます。
覚悟が必要になるのは「後」
起業において、
覚悟が不要だと言っているわけではありません。
ただし、
覚悟が本当に必要になるのは、ずっと後です。
・売上が伸び始めた
・責任が増えてきた
・人を巻き込む段階になった
こうしたフェーズでは、
確かに覚悟が求められます。
しかし、
ゼロから始める大学生起業の段階で、
人生を賭ける覚悟は必要ありません。
設計は不安を「課題」に変える
起業前の不安は、
ほぼすべてが「正体不明」です。
・お金が不安
・失敗が不安
・続くか分からない
これらは、
考えているだけでは消えません。
ですが設計をすると、
・月いくら必要か
・どこまで赤字を許容するか
・いつ見直すか
と、
不安が具体的な課題に変わります。
課題は対処できますが、不安は対処できません。
この違いは、起業を続ける上で非常に大きいです。
設計できる人は「やめる判断」もできる
設計の中には、
「やめる基準」も含まれます。
・○ヶ月やって反応がなければ方向転換
・生活費がここまで減ったら一度止める
これを決めておくことで、
無理な粘りや精神的消耗を防げます。
覚悟先行型の人ほど、
「ここまで来たからやめられない」
「覚悟を決めたんだから続けるしかない」
と、自分を追い込みがちです。
起業は「耐える競技」ではない
起業を、
苦しさに耐える競技だと思ってしまうと、
続く人は限られます。
本来の起業は、
・考える
・試す
・改善する
という、
思考と設計の積み重ねです。
根性や覚悟は、
それを支える一部にすぎません。
大学生起業に必要なのは「柔らかさ」
大学生起業で最も大切なのは、
柔らかさです。
・方向転換できる
・学び直せる
・失敗を修正できる
この柔らかさを守るためにも、
覚悟より先に設計が必要なのです。
まとめ:設計があるから覚悟が活きる
起業において、
覚悟が不要なわけではありません。
ただし、
設計のない覚悟は、ただの消耗です。
・生活
・お金
・失敗
・撤退
これらを先に設計しておくことで、
必要な場面で、
覚悟は正しく使えるようになります。
起業は、
人生を賭けることではありません。
人生を壊さずに、何度も挑戦できるようにすることです。
そのために最初に必要なのは、
気合でも根性でもなく、
冷静な「設計」です。
