起業アイデアを考える前にやるべき自己整理

「起業アイデアが思いつかない」
「何から考えればいいのか分からない」

大学生起業の相談で、最も多い悩みです。
そして多くの人が、この段階でいきなり

・稼げるビジネス一覧を見る
・成功者の真似をする
・流行りのジャンルを調べる

といった行動を始めます。

しかし、はっきり言います。
起業アイデアは、いきなり考えてもうまくいきません。

なぜなら、
自分自身の整理が終わっていない状態で出したアイデアは、ほぼ確実にズレる
からです。

ここでは、起業アイデアを考える前に、必ずやっておくべき「自己整理」を解説します。


なぜ自己整理を飛ばすと失敗するのか

起業アイデアがうまくいかない理由は、大きく分けて3つあります。

・続かない
・売れない
・判断がブレる

これらの原因の多くは、
「自分が何者で、どこまでできて、何を大切にしたいのか」
が曖昧なまま始めていることにあります。

自己整理をせずに出したアイデアは、

・やってみたら苦痛
・思ったより向いていない
・別の選択肢が気になって迷走

という状態になりやすく、結果として途中で止まります。


自己整理①「今の自分が使える資源」を洗い出す

起業は、ゼロから何かを生み出す行為ではありません。
今の自分が持っているものを、組み替える作業です。

まずは、次の3つを正直に書き出してください。

・時間

・1日に何時間使えるか
・平日/休日の差
・継続できそうなペース

「理想の時間」ではなく、
現実的に使える時間を書くのがポイントです。


・お金

・毎月、起業に使える金額
・失っても問題ない金額
・固定費とのバランス

大学生起業では、
「お金を使えない前提」で考えた方が、アイデアは強くなります。


・環境

・実家か一人暮らしか
・人に相談しやすいか
・ネット環境、作業場所

環境は、継続性に直結します。


自己整理②「できること」ではなく「やってきたこと」を見る

よくある自己分析は、
「自分は何ができるか」
から始めます。

しかし大学生起業では、
「やってきたこと」
から見た方が、圧倒的に現実的です。

・アルバイトで任されていたこと
・人より多く経験してきたこと
・周りからよく頼まれること

スキルの高さより、
経験の量と具体性
を重視してください。

起業初期に求められるのは、
プロレベルの技術ではなく、
「相手の一歩先を知っていること」です。


自己整理③「苦労なく話せるテーマ」を見つける

起業は、
・説明する
・伝える
・売る
の連続です。

だからこそ重要なのが、
苦労せずに話せるテーマ
を知ることです。

・気づくと長く話している話題
・説明を頼まれても苦にならないこと
・調べなくても語れる経験

これらは、
あなたにとって「エネルギー消費が少ない分野」です。

続く起業アイデアは、
必ずこの領域から生まれます。


自己整理④「嫌なこと・やりたくないこと」を先に決める

多くの人が見落としますが、
やらないことを決める方が、アイデアは出やすくなります。

・毎日営業するのは嫌
・人と話し続ける仕事は無理
・夜型の生活はしたくない

これを無視して作ったアイデアは、
高確率で途中で壊れます。

起業は、
「できるか」より
「続けられるか」
がすべてです。


自己整理⑤「なぜ起業したいのか」を言語化する

最後に、最も重要な問いです。

なぜ、あなたは起業したいのか?

・お金を稼ぎたい
・自由になりたい
・認められたい
・就職が不安

どんな理由でも構いません。
きれいな答えは不要です。

ここを曖昧にすると、

・他人の意見に振り回される
・流行に流される
・すぐ別のアイデアが気になる

という状態になります。

起業アイデアは、
この「なぜ」に合っていないと、必ずズレます。


自己整理が終わると、アイデアは「探すもの」ではなくなる

ここまで整理できると、
起業アイデアの見え方が変わります。

・ゼロから考えなくていい
・流行を追わなくていい
・自分の延長線で見つかる

アイデアは、
自分の中にすでにある材料を、どう組み合わせるか
で生まれます。

自己整理は、
アイデアを「生み出す作業」ではなく、
アイデアを“浮かび上がらせる作業”
なのです。


まとめ|アイデアの前に、自分を理解する

起業アイデアを考える前にやるべき自己整理をまとめます。

  • 使える時間・お金・環境を把握する
  • スキルより経験を見る
  • 苦労なく話せるテーマを見つける
  • やらないことを先に決める
  • 起業したい理由を言語化する

この整理を飛ばして出したアイデアは、
どれだけ魅力的でも長続きしません。

逆に、
自己整理ができている人のアイデアは、地味でも強い
のが特徴です。

起業は、
アイデア勝負ではありません。

自分を理解しているかどうか
が、最初の分かれ道です。

Let's share this post !

Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

TOC