「何をやりたいか」より先に考えるべきこと

起業を考え始めた大学生から、最もよく聞く言葉があります。

「何をやりたいかが、まだ分からなくて…」

真面目な人ほど、
この問いに長く悩み続けます。

  • やりたいことが見つからない
  • 情熱を持てるテーマが分からない
  • 中途半端に始めたくない

ですが、はっきり言います。

起業において「何をやりたいか」は、最初に考える問いではありません。
むしろ、この問いから入ることで、
多くの大学生が動けなくなっています。

この記事では、
大学生が起業前に**「やりたいこと」より先に考えるべきこと**を
現実ベースで解説します。


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なぜ「やりたいこと探し」で止まってしまうのか

まず、なぜ多くの大学生が
「やりたいこと探し」で足踏みするのか。

理由はシンプルです。

正解が存在しない問いを、正解がある前提で考えているからです。

  • これが本当にやりたいことなのか
  • 後悔しない選択なのか
  • 一生続けられるのか

こうした問いに、
起業前の段階で答えは出ません。

それでも答えを出そうとするほど、
行動が止まります。


起業で本当に重要なのは「続けられるかどうか」

「やりたいかどうか」よりも、
起業で圧倒的に重要なのはこれです。

続けられるかどうか

起業は、
一度始めて終わるイベントではありません。

  • うまくいかない期間
  • 結果が出ない時期
  • モチベーションが下がる瞬間

これらを含めて、
続けられる設計になっているかがすべてです。


まず考えるべき①:どんな形なら「続けられるか」

起業前に最初に考えるべき問いは、これです。

自分は、どんな形なら続けられるか?

例えば、

  • 毎日コツコツ型か
  • 短期集中型か
  • 人と関わるのが好きか
  • 一人で黙々が合うか

ここを無視して
「やりたいこと」だけで選ぶと、
途中で確実にズレが生まれます。


「向いている形」は、情熱より重要

情熱は波があります。

  • 今日ある
  • 明日はない

でも「形」が合っていれば、
情熱が落ちても行動は続きます。

起業初期に必要なのは、
テンションより構造です。


次に考えるべき②:誰の、どんな困りごとを扱えるか

次に考えるべきは、
これです。

自分は、どんな困りごとなら扱えそうか?

ここで重要なのは、
「救いたい」「情熱がある」ではありません。

  • 少し分かる
  • 想像できる
  • 調べながらでも対応できる

このレベルで十分です。


起業は「問題解決」から始まる

起業とは、
突き詰めるとこれだけです。

  • 誰かの困りごとを
  • 別の形で解決する

「やりたいこと」は、
この後に自然と乗っかってきます。


その次に考えるべき③:小さく試せるかどうか

起業前に必ず確認してほしい問いがあります。

それは、小さく試せるか?

  • お金をかけずに
  • 時間をかけすぎずに
  • 失敗しても戻れる形で

これができないものは、
大学生起業の初手としては重すぎます。


小さく試せないものは「後回し」でいい

  • 店舗
  • 大規模サービス
  • 初期費用が大きい事業

これらは、
経験を積んでからでも遅くありません。

最初は、
試せるかどうかが最優先です。


「やりたいこと」は後から見つかる

ここで、多くの大学生が驚く事実を伝えます。

多くの起業家は、最初から「これがやりたい!」と思って始めていません。

  • できそうだった
  • 需要がありそうだった
  • なんとなく始めた

このスタートが、
結果的に「やりたいこと」へ育っていくケースは非常に多いです。


行動が「やりたいこと」を作る

順番は、こうです。

  1. 試す
  2. 手応えを感じる
  3. 面白くなる
  4. 続けたくなる

逆ではありません。

「やりたいことが見つかってから動く」
という順番にこだわると、
一生スタートできなくなります。


「やりたいことがない」は不利ではない

むしろ、
起業においては有利です。

  • こだわりが少ない
  • 柔軟に変えられる
  • 試行錯誤しやすい

やりたいことが強すぎる人ほど、

  • 市場を無視する
  • 修正できない
  • 引き返せない

という落とし穴にハマります。


起業前の思考順まとめ(これだけ覚えておけばOK)

起業前の思考順は、これが基本です。

  1. 続けられる形は何か
  2. 扱えそうな困りごとは何か
  3. 小さく試せるか
  4. その後で「やりたいか」を考える

この順番で考えるだけで、
起業は一気に現実的になります。


「何をやりたいか」で悩む時間を、行動に変える

最後に、これだけは伝えたいです。

「やりたいこと」で悩んでいる時間は、
行動すれば一瞬で短縮できます。

  • 試す
  • 合わなければ変える
  • ダメならやめる

大学生には、
これを許される時間と環境があります。


まとめ:「やりたいこと」は起業のスタート地点ではない

最後にまとめます。

  • 「やりたいこと」から考えると動けなくなる
  • 起業で重要なのは「続けられるか」
  • 困りごと・形・試せるかを先に考える
  • やりたいことは行動の中で育つ
  • 迷ったら、とにかく小さく試す

起業は、
問いの順番を間違えなければ、難しくありません。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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