競合が多くても問題ない理由

起業アイデアを考え始めた大学生が、ほぼ必ず直面する壁があります。それが、

「このジャンル、競合が多すぎない?」
「すでにやっている人がたくさんいるけど、今さら入っても意味ある?」
「勝てる気がしない…」

という不安です。ネットで調べれば調べるほど、同じようなサービス、同じような発信、同じようなビジネスが山ほど出てきて、「もう遅いんじゃないか」と感じてしまう。ですが、結論からはっきり言います。競合が多いこと自体は、まったく問題ではありません。むしろ、競合が多いジャンルほど、大学生にとって“始めやすい”場合も多いのです。そして、どんなに起業のアイデアを考えたとしても、その商品やサービスは既にあるものがほとんどです。既にあるものをどうやって差別化し、売上を上げていくかを考えていく事が大切です。今回はその辺りついて書いていきますので是非お読みください。


競合が多い=「市場」がサイン

まず最初に理解しておきたいのは、競合が多いという事実の意味です。競合が多いということは、

・その分野にお金を払う人がいる
・需要がすでに証明されている
・ビジネスとして成立している

ということを意味します。逆に、「競合がまったくいないジャンル」は、一見チャンスに見えますが、

・そもそもニーズがない
・お金を払う人がいない
・やり方が確立されていない

という可能性も高いのです。起業において、需要があることが分かっている市場は、むしろ安心材料です。


「競合が強い」と「自分が勝てない」は別問題

多くの大学生が勘違いしているのが、この2つを混同してしまうことです。

・競合が強い
・自分が勝てない

これはイコールではありません。なぜなら、起業で勝つとは「すべての競合に勝つこと」ではないからです。起業で必要なのは、「一部の人に選ばれること」だけです。業界トップになる必要も、フォロワー数で圧倒する必要もありません。


全員と戦う必要はない

競合が多いと聞くと、無意識にこんなイメージをしてしまいます。

「大勢のライバルと正面から戦う」
「シェアを奪い合う」
「勝ち残らないといけない」

ですが、現実の起業はそんな世界ではありません。ほとんどの場合、

・競合は住み分けている
・顧客は分散している
・選ばれる理由は人それぞれ

です。あなたが戦う相手は、業界全体ではなく、ごく限られた“目の前の誰か”です。


競合が多いからこそ、参考にできる

競合が多いジャンルの最大のメリットは、成功例も失敗例も大量に転がっていることです。

・どんな商品が売れているか
・どんな価格帯が多いか
・どんな見せ方をしているか

これらを無料で研究できます。起業において、ゼロから正解を考えるより、すでにあるものを観察してズラす方が圧倒的に楽です。


「ズラし」で十分勝負できる

競合が多いジャンルでも、次のような小さなズラしで、十分に成立します。

・対象を大学生に絞る
・初心者向けに特化する
・地域を限定する
・手厚さを売りにする
・分かりやすさを重視する

こうしたズラしは、大手や先行者ほどやりにくい部分です。大学生だからこそできる視点も、確実に存在します。


競合が多いジャンルは「教育コスト」が低い

新しすぎるビジネスの場合、

・説明が必要
・理解してもらうのに時間がかかる
・信用されるまでが長い

という問題があります。一方、競合が多いジャンルでは、

・すでに存在を知っている
・何をするサービスか分かる
・比較検討の中で選ばれる

という状態ができています。つまり、「それ何?」から説明しなくていい。これは、大学生の起業にとって非常に大きなメリットです。


競合を理由にやめる人は、別の理由でもやめる

少し厳しい話をすると、「競合が多いからやめる」という判断は、多くの場合、本当の理由ではありません。

・失敗が怖い
・否定されるのが怖い
・自信がない

こうした不安を、「競合が多い」という言葉で包んでいるだけです。競合が少なくても、

・「今度は需要があるか不安」
・「実績がないから無理」

と、別の理由が必ず出てきます。


競合が多い=後発でも勝てる余地がある

競合が多い市場は、すでに成熟していることが多く、

・顧客が何に不満を持っているか
・どこが不便か
・何が足りていないか

が見えやすいという特徴があります。後発の強みは、「改善点が見えること」です。起業は、完璧な設計よりも、
小さな不満を拾えるかどうかが重要です。


競合を気にしすぎると、動けなくなる

競合分析をしすぎると、

・他人の完成度ばかり目に入る
・自分の未完成さが気になる
・スタート前から負けた気になる

という状態になります。ですが、競合の完成度と、あなたのスタートラインは、比べる場所が違います。起業は「同時スタートの競争」ではありません。


大学生の起業で見るべきは「競合」ではなく「反応」

起業で最初に見るべきなのは、競合の数ではなく目の前の反応です。

・話を聞いてくれる人がいるか
・興味を持つ人がいるか
・少額でも払ってくれるか

これが確認できれば、競合が何人いようと関係ありません。


競合が多いジャンルほど「失敗しても学びが大きい」

競合が多いジャンルでは、

・なぜ売れなかったか
・どこが足りなかったか
・何を改善すべきか

が比較しやすく、学びが非常に大きくなります。大学生の起業の目的が、最初から大成功すること
ではなく起業経験を積むことであるなら、競合が多いジャンルはむしろ最適です。


まとめ:競合が多いのは、スタートしていい証拠

競合が多いからといって、起業を諦める必要はありません。

むしろ、

・需要がある
・参考例が多い
・ズラしが効く
・検証しやすい

という点で、大学生の起業にとっては好条件です。競合は、あなたの敵ではありません。市場があることを教えてくれる存在です。大切なのは、「競合が多いかどうか」ではなく、「自分は誰に、どんな価値を届けるか」。そこさえ見えていれば、競合の多さは、問題になりません。自分の道を突き進んでください。応援しています。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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