0円創業・格安設立サービスの落とし穴

― 大学生起業で「安さ」だけで選ぶと起きること ―

会社設立を調べ始めると、
必ず目に入る言葉があります。

「0円で会社設立できます」
「実質0円創業!」
「格安で法人設立!」

大学生にとって、
この言葉はかなり魅力的に映ります。

  • お金がない
  • できるだけリスクを下げたい
  • 失敗したくない

そう思うほど、
「安い=正解」に見えてしまうのは自然です。

ですが、結論から言います。

0円創業・格安設立サービスは、
仕組みを理解せずに使うと“高くつく”ことがあります。

この記事では、
0円創業・格安設立サービスの
よくある落とし穴と、大学生が特に注意すべきポイント
分かりやすく解説します。


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大前提:0円創業は「嘘」ではないが「誤解されやすい」

まず誤解を解いておきます。

0円創業・格安設立サービス自体が悪いわけではありません。

多くの場合、

  • 設立代行の手数料が0円
  • ある条件を満たせば実質0円

という仕組みです。

問題は、
「どこが無料で、どこから有料なのか」を理解せずに使うことです。


落とし穴①「0円=何もかからない」と思ってしまう

一番多い誤解がこれです。

0円って書いてあるから、お金かからないんでしょ?

実際には、
会社設立には必ず法定費用がかかります。


代表的な法定費用

  • 登録免許税
  • 定款関連費用

これらは、
どんな方法でも避けられません。

「0円」と書いてある場合、
代行手数料が無料なだけで、
国に払うお金は別です。

ここを理解していないと、

思ったよりお金かかった…

となります。


落とし穴② 無料の代わりに「縛り」がある

0円創業サービスの多くは、
どこかで回収する仕組みを持っています。


よくある縛りの例

  • 特定の会計ソフトを契約必須
  • 税理士契約が前提
  • 一定期間の解約不可

大学生にとって問題なのは、

  • 事業が続くか分からない
  • 売上がまだ不安定

という段階で、
固定費が発生しやすい点です。


大学生が後悔しやすいパターン

  • 最初は0円で安心
  • 数ヶ月後、毎月費用が発生
  • やめたくても縛りでやめられない

「安く始めたはずなのに、
身動きが取れない」という状態になります。


落とし穴③ 「設立後のこと」をほとんど説明されない

0円創業サービスは、
基本的に設立までがメインです。

ですが大学生起業では、

設立後の方が、分からないことだらけ

です。


設立後に必要なこと

  • 税務署への届出
  • 銀行口座開設
  • 会計・経理
  • 税金・社会保険

これを理解しないまま法人を作ると、

  • 何をすればいいか分からない
  • 放置して後からトラブル
  • 「聞いてない…」となる

という事態になります。


落とし穴④ 「法人化のタイミング」がズレやすい

0円創業サービスは、
こういう心理を刺激します。

今ならタダだし、作っちゃおう

しかし大学生起業では、
法人化のタイミングが何より重要です。


よくある失敗

  • 売上ゼロで法人化
  • 検証前に会社設立
  • 不安だから法人を作る

結果として、

  • 管理が増える
  • 固定費が増える
  • 事業に集中できない

という状態に陥ります。

安さが、判断を早めてしまうのが最大の落とし穴です。


落とし穴⑤ サービス側の都合が優先される

0円創業サービスは、
ビジネスです。

つまり、

  • 彼らが儲かる仕組み
  • 継続課金
  • 他サービスへの誘導

が前提にあります。


大学生が見落としがちな点

  • 本当に自分に必要なサービスか
  • 今のフェーズに合っているか
  • 他の選択肢はないか

「勧められたから安心」
は、かなり危険です。


落とし穴⑥ 自分で考える機会を失う

0円創業サービスを使うと、

  • 全部お任せ
  • 言われるがまま

になりやすいです。

これは一見ラクですが、
大学生起業ではデメリットになることがあります。


なぜなら…

  • 会社の仕組みが分からない
  • お金の流れを理解していない
  • トラブル時に対応できない

起業初期は、
多少面倒でも理解すること自体が財産です。

丸投げしすぎると、
後から困ります。


「じゃあ使わない方がいいの?」という疑問

ここまで読むと、

0円創業サービスは使わない方がいい?

と思うかもしれません。

答えは、

使ってもいいが、条件付きです。


大学生が0円創業サービスを使っていいケース

次に当てはまる場合は、
選択肢としてアリです。

  • すでに売上が継続的に出ている
  • 法人化の理由が明確
  • 設立後の流れを理解している
  • 縛り条件を把握している

この状態なら、
「手間をお金で買う」手段として使えます。


使う前に必ず確認すべきチェック項目

0円創業・格安設立サービスを検討するなら、
必ず次を確認してください。

  • どこまでが無料?
  • 法定費用はいくら?
  • 設立後の固定費は?
  • 解約条件・期間は?
  • 自分でやる選択肢と比べたか?

これを確認せずに使うと、
後悔する確率が一気に上がります。


大学生にとって一番危険な考え方

最後に、
一番伝えたいことです。

「0円だから、とりあえず法人化」

これは、
大学生起業で最も危険な判断の一つです。

法人化は、

  • 安いから
  • 流行ってるから

で決めるものではありません。


まとめ:0円は「判断を軽くする言葉」

最後にまとめます。

  • 0円創業は仕組みを理解すれば便利
  • しかし縛り・固定費の落とし穴がある
  • 大学生は特に影響を受けやすい
  • 安さで判断すると、後から高くつく
  • 法人化は「必要になった時」がベスト

大学生起業で大切なのは、
「今いくらかかるか」ではありません。

**「その選択が、行動を前に進めるかどうか」**です。

0円創業・格安設立サービスは、
正しく使えば道具、
間違って使えば足かせ
になります。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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