サービスが決まっていなくてもHPを作っていい理由

大学生起業の相談で、非常によく聞く言葉があります。
「まだサービスが決まっていないので、HPは作れません」
「売るものが固まってからじゃないと意味がないですよね?」

一見、正しそうに聞こえます。
しかし結論から言います。

大学生起業では、サービスが決まっていなくてもHPを作るべきです。
むしろ、サービスが決まっていない段階だからこそ、HPを作る意味があります。


なぜ「サービスが決まってからHP」という考え方が生まれるのか

この考え方が生まれる理由は、とても自然です。

・HP=完成形を載せる場所だと思っている
・HPは売るためのものだと思っている
・途中経過を出すのが怖い

つまり、
HPを「ゴール」だと勘違いしている
のです。

しかし、大学生起業におけるHPは、
ゴールではありません。


大学生起業のHPは「答えを書く場所」ではない

まず、前提をはっきりさせます。

大学生起業のHPは、
完成したサービスを説明する場所ではありません。

役割は、
「一緒に正解を探すための場所」
です。

・何に悩んでいるのか
・どんな方向性を考えているのか
・誰の役に立ちたいのか

これを外に出すことで、
初めて情報と人が集まり始めます。


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サービスが決まっていなくてもHPを作るべき理由

理由① HPがないと「相談される入口」が生まれない

サービスが決まっていなくても、
人はあなたに興味を持ちます。

しかし、その後どうするか。

・調べる
・確認する
・信頼できるか判断する

このとき、HPがないと、
判断材料がゼロ
になります。

結果として、

・気になったまま終わる
・声をかけるのをやめる

これは、目に見えない大きな損失です。


理由② HPが「仮説検証の装置」になる

大学生起業の初期は、
正解が分かっていません。

・この悩みは本当にあるのか
・この方向性は合っているのか
・自分は誰の役に立てるのか

HPは、
これを検証するための装置になります。

・どのページが読まれるか
・どんな問い合わせが来るか
・どんな質問をされるか

これらはすべて、
サービス設計のヒント
です。


理由③ サービスは「作る前」より「出した後」に固まる

大学生起業でよくある誤解があります。

「サービスは先に決めるもの」

しかし実際は、
人と話した後に固まるもの
です。

・想定と違う悩みだった
・別の部分に価値を感じられた
・違う形の方が喜ばれた

これらは、
外に出さない限り分かりません。

HPを作らずに考え続けるのは、
地図を見ずに歩くのと同じです。


理由④ 未完成な状態の方が話しかけやすい

意外に思われるかもしれませんが、
完成されたサービスほど、相談は来ません。

理由はシンプルです。

・買うか
・買わないか

の二択になってしまうからです。

一方で、

・相談ベース
・一緒に考える
・まだ模索中

という状態は、
心理的ハードルが圧倒的に低い
のです。

大学生起業では、
この「話しかけやすさ」が何より重要です。


サービスがないHPに何を書けばいいのか

ここで、多くの人がつまずきます。
「じゃあ、何を書けばいいの?」

答えはシンプルです。

“売るもの”ではなく、“考えていること”を書く
これだけです。


書くべき① 誰のどんな悩みに向き合いたいか

サービス名は不要です。
価格も不要です。

代わりに、

・どんな人に
・どんな状態で
・何に悩んでいるとき

力になりたいのかを書きます。

これが伝わるだけで、
HPは機能し始めます。


書くべき② なぜそれに向き合おうと思ったのか

大学生起業では、
実績よりも背景が信用になります。

・自分が悩んだ経験
・身近な人の困りごと
・違和感を覚えた出来事

これらは、
立派なコンテンツです。


書くべき③ 今はまだ模索中であること

これは、隠す必要はありません。

むしろ、

「今は試行錯誤しながら、一緒に考えてくれる人を探しています」

この一文があるだけで、
HPの役割は明確になります。


書くべき④ 相談・話すための導線

売る導線ではなく、
話す導線を置きます。

・相談
・壁打ち
・意見交換

これで十分です。


「サービス未定HP」でよくある不安への回答

不安① 中途半端に見えない?

→ 見えません。
むしろ、誠実に見えます。


不安② 後で変えたら信用を失わない?

→ 失いません。
大学生起業では「変わらない方が不自然」です。


不安③ 売れないHPになるのでは?

→ そもそも、最初は売るHPではありません。


サービス未定HPの本当の価値

この段階のHPの価値は、
売上ではありません。

・会話が生まれる
・仮説が修正される
・方向性が固まる

この3つです。

結果として、

・サービスが言語化され
・価格が見え
・売れる形が見えてくる

順番は、
HP → 会話 → サービス
です。


サービスが固まったとき、HPは最強の土台になる

サービスが固まった瞬間、

・文章を少し変える
・構成を調整する
・価格を載せる

これだけで、
一気に「売るHP」に進化
します。

最初から完璧を目指した人より、
圧倒的に早いです。


大学生起業の正しい順番

整理すると、こうです。

  1. 考えていることをHPに出す
  2. 相談・会話を集める
  3. 方向性を修正する
  4. サービスを形にする
  5. 売るHPに進化させる

この順番を守れば、
無駄な遠回りは激減します。


まとめ|サービスが決まっていない今こそ、HPを作る

サービスが決まっていなくてもHPを作っていい理由をまとめます。

  • 大学生起業のHPは完成形を載せる場所ではない
  • HPは仮説検証の装置
  • 未完成な方が相談されやすい
  • 書くべきは「売るもの」ではなく「考え」
  • HPは後からいくらでも変えられる

大学生起業で一番もったいないのは、
「整ってから動こう」とすること
です。

整うのを待っていたら、
いつまでも整いません。

だからこそ、
サービスが決まっていない今、
HPを作ってください。

そのHPは、
あなたの起業を前に進めるための“装置”
になります。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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