起業において、営業がうまくいくかどうかは「話がうまいか」では決まりません。むしろ結果を左右するのは、どんな質問を、どんな順番で投げかけているかです。実際、ヒアリングがうまい大学生ほど、自分の話はほとんどしません。
代わりに、相手が自然と話したくなる質問を、淡々と、しかし的確に投げています。
逆に、営業やヒアリングがうまくいかない大学生は、
- 何を聞けばいいか分からない
- 質問が思いつかず沈黙になる
- いきなり深い話を聞こうとして警戒される
といった壁にぶつかります。しかし安心してください。ヒアリングがうまい大学生の質問には、明確な型(パターン)があります。才能ではなく、設計です。今回はその辺りを書いていきますので、営業力をつけたい方は是非お読みください。
ヒアリングの「目的」を勘違いしていないか?
まず大前提として、ヒアリングの目的を確認しておきましょう。ヒアリングの目的は、
- 相手を説得すること
- 商品を売ること
- 自分を評価してもらうこと
ではありません。目的はただ一つ、「相手の現状・課題・本音を、正確に理解すること」です。この目的を見失うと、質問はすぐにズレ始めます。
ヒアリングがうまい大学生は「浅い→深い」を守っている
ヒアリングがうまい大学生に共通している最大の特徴は、質問の深さを段階的に変えていることです。いきなり核心を突く質問はしません。必ず次の流れを守っています。
- 事実を聞く質問
- 状況を整理する質問
- 困りごとを掘る質問
- 感情に触れる質問
- 未来を考えさせる質問
この順番を飛ばさないことが、ヒアリング成功の最大のコツです。
パターン①|事実を聞く質問(入口)
最初に使うべきなのは、誰でも答えられる質問です。
- 「今は、どんなことをされているんですか?」
- 「普段はどんな流れで仕事をしているんですか?」
- 「その取り組みは、どれくらい続いているんですか?」
ここでは、深掘りは不要です。目的は、相手に安心して話してもらうこと。ヒアリングが下手な大学生ほど、
「課題は何ですか?」「困っていることは何ですか?」と、いきなり核心に入ろうとします。まずは、事実ベースの質問でウォーミングアップすることが重要です。
パターン②|状況を整理する質問(全体像)
次に使うのが、状況を整理する質問です。
- 「それって、1日の中ではどのくらい時間を使っていますか?」
- 「他にも似たような作業はありますか?」
- 「誰かと分担してやっているんですか?」
この段階では、「大変かどうか」を判断する必要はありません。あくまで、相手の頭の中を整理する役割に徹します。この質問を重ねることで、相手自身が「意外とこれ、負担大きいな」と気づき始めます。
パターン③|困りごとを掘る質問(課題)
ここで初めて、「困りごと」に触れていきます。
- 「その中で、一番手間がかかっている部分はどこですか?」
- 「正直、面倒だなと感じるのはどのあたりですか?」
- 「これがなかったら楽なのに、と思うことはありますか?」
ポイントは、「困っていますか?」と聞かないこと。YES/NOで終わる質問は避けます。ヒアリングがうまい大学生は、相手に語らせる質問を選びます。
パターン④|感情に触れる質問(本音)
課題が見えてきたら、次は感情です。
- 「それをやっているとき、どんな気持ちになりますか?」
- 「一番ストレスを感じる瞬間って、どんなときですか?」
- 「それが続くと、正直どうなりそうですか?」
ここまで来ると、相手の話し方が変わります。言葉が感情を帯び、本音が出始めます。この段階で、無理にアドバイスをしないことが重要です。うなずき、共感し、聞き切る。ヒアリングがうまい大学生ほど、
「分かります」ではなく「そう感じるんですね」と、相手の感情をそのまま受け止めます。
パターン⑤|未来を考えさせる質問(価値)
最後に使うのが、未来に目を向ける質問です。
- 「もしそれが解消されたら、どうなりそうですか?」
- 「理想的な状態って、どんな感じだと思いますか?」
- 「時間が空いたら、何に使いたいですか?」
この質問が出た瞬間、ヒアリングは「相談」に変わります。相手は、
「今のままでいいのか」
「変えた方がいいのか」
を、自分自身で考え始めます。営業がうまくいく大学生は、この問いを相手の口から引き出すことができています。
ヒアリングがうまい人が絶対にやらないこと
質問パターンと同じくらい大切なのが、やらないことです。ヒアリングがうまい人は、
- 途中で話を遮らない
- 自分の体験談を被せない
- 正解を教えようとしない
- メモを取りすぎて話を止めない
ヒアリングは「情報収集」ではなく、関係構築の時間です。
良い質問は「準備」で決まる
ヒアリングがうまい人は、即興で質問していません。事前に、ある程度の質問パターンを頭に入れています。ただし、台本を読むわけではありません。あくまで「型」を持っているだけです。
- 今はどの段階か
- 次は何を聞くべきか
これが分かっているだけで、ヒアリングの質は劇的に上がります。
ヒアリング力は、最大の武器になる
商品がなくてもいい。実績がなくてもいい。知識が完璧でなくてもいい。ヒアリングができる人は、相手から「相談される側」になります。相談されるようになった瞬間、営業は一気に楽になります。ヒアリングがうまい人の質問パターンは、才能ではなく、再現可能な設計です。
まずは、
「聞くことに集中する」
「順番を守る」
「答えを出さない」
この3つだけ意識して、一つひとつの質問を大切にしてください。それが、営業で結果を出すための、最も確実な第一歩です。頑張っていきましょう。お時間のある方は下記も是非お読みください。
