大学生起業で多い税金の勘違い5選

―この思い込みが、起業のブレーキになる―

大学生起業を考え始めると、多くの人がこう感じます。

「税金って難しそう」
「下手に動くと損しそう」
「知らないと危なそう」

その感覚自体は、決して間違っていません。
ただし、大学生起業家が抱いている税金へのイメージには、
共通した“勘違い”がいくつも存在します。

そしてこの勘違いが、

  • 行動を遅らせ
  • 無駄な不安を生み
  • 本来必要のない失敗

につながっているケースが非常に多いのです。

ここでは、大学生起業で特に多い税金の勘違い5つを、
理由と正しい考え方と一緒に解説します。


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勘違い①「売上が出たらすぐ税金を払わないといけない」

これは、大学生起業家の最も多い勘違いです。

「1万円売れたら、そこから税金を取られる」
「売上が立った瞬間に納税義務が発生する」

結論から言うと、これは完全に誤解です。

正しい考え方

税金は、

  • 売上
  • ではなく
  • 利益

に対してかかります。

売上から、

  • 広告費
  • 交通費
  • ツール代
  • 仕入れ

などの経費を引いた後に残ったお金が利益です。

つまり、

  • 売上はある
  • でも赤字

この状態なら、
税金はほとんど、もしくは全く発生しません。

この勘違いのせいで、

「まだ稼いでないのに税金が怖い」

と感じて、
行動できなくなる大学生が非常に多いのです。


勘違い②「大学生だから税金は関係ない」

これもよくある思い込みです。

「大学生だし、税金とかまだ先の話でしょ」
「社会人になってから考えればいい」

実はこれは、半分だけ正しくて、半分間違いです。

正しい考え方

大学生かどうかは、
税金の発生条件とは関係ありません。

重要なのは、

  • いくら稼いだか
  • 利益が出ているか

です。

大学生でも、

  • 利益が出れば税金は発生する
  • 逆に、利益がなければ社会人でも発生しない

という仕組みです。

「大学生だから大丈夫」と油断していると、
後から想定外の請求に驚くことになります。


勘違い③「税金は確定申告のときにいきなり請求される」

税金に対する恐怖を大きくしているのが、このイメージです。

「ある日突然、大金を請求される」
「準備できないまま払わされる」

しかし、実際はそうではありません。

正しい考え方

税金は、

  1. 1年間の結果をまとめ
  2. 確定申告をして
  3. 金額が確定し
  4. その後に支払う

という段階的な流れです。

しかも、

  • 利益が出ていなければほぼゼロ
  • 事前に予測できる
  • 分からなければ相談できる

という仕組みがあります。

「いきなり請求される」というイメージは、
情報不足から生まれた不安にすぎません。


勘違い④「税金は間違えたら即アウト」

大学生起業家の中には、
税金をこう捉えている人もいます。

「一度でもミスしたら終わり」
「少しでも間違えたら罰せられる」

この思い込みが、
税金への恐怖を極端に大きくします。

正しい考え方

実際の税金の世界では、

  • 修正できる
  • 相談できる
  • 悪意がなければやり直せる

という前提があります。

もちろん、

  • 隠す
  • ごまかす
  • 故意に嘘をつく

これはNGですが、

「分からずに間違えた」こと自体は、致命傷ではありません。

税金は、
「完璧な人だけが扱えるもの」ではないのです。


勘違い⑤「税金のことは税理士に全部任せればいい」

一見、正しそうに聞こえるこの考え方。
しかし、大学生起業では非常に危険な勘違いです。

「自分は分からないから丸投げ」
「プロに任せておけば安心」

正しい考え方

税理士は、

  • 出された数字を整理する
  • ルールに沿って申告する

プロです。

しかし、

  • どんなビジネスをしているか
  • 何にお金を使っているか
  • どんな意図がある支出か

これを一番理解しているのは、起業家本人です。

税金を「全部任せる」ことと、
「自分が理解しない」ことは、全く別です。

最低限、

  • 売上
  • 経費
  • 利益

この3つを理解していないと、
正しい税金の判断はできません。


なぜ大学生起業家は税金を勘違いしやすいのか

ここまで読んで、

「なんでこんな勘違いをしてしまうんだろう?」

と思ったかもしれません。

理由はシンプルです。

  • 学校で教わらない
  • 周りに聞ける人がいない
  • SNSやネット情報が断片的

この環境では、
誰でも勘違いします。

つまり、
勘違いしていること自体は、恥ではありません。


勘違いを修正できた大学生起業家は強い

税金に関する勘違いを修正できた大学生起業家は、

  • 無駄に怖がらない
  • 行動が早くなる
  • お金の判断が正確になる

という特徴があります。

逆に、

「よく分からないから避ける」

この姿勢のままだと、
起業はいつまで経っても不安定なままです。


まとめ:税金の勘違いは、早く気づいた人が得をする

大学生起業で多い税金の勘違いは、

  1. 売上が出たらすぐ税金がかかる
  2. 大学生だから税金は関係ない
  3. 突然請求される
  4. 間違えたら終わり
  5. 全部プロに任せればいい

この5つです。

どれも、
正しく理解すれば怖くありません。

税金は、
大学生起業家を潰すためのものではなく、
事業を整理するためのルールです。

勘違いを一つずつ外していくことが、
安心して起業を続けるための、
一番の近道になります。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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