税理士はいつから必要?

起業すると、早い段階でこんな疑問が出てきます。

「税理士って、もう必要なんですか?」
「まだ早い気もするけど、後で困るのも怖い…」

この悩み、実はとても健全です。なぜなら、税理士のタイミングを考え始めるということは、
「起業をちゃんと続けようとしている証拠」だからです。ただし、税理士をつけるタイミングを間違えて失敗する人が多いのも事実です。

  • 早すぎてお金だけが減る
  • 遅すぎてトラブルになる
  • 丸投げして成長が止まる

この記事では、起業における税理士の正しいタイミングと判断基準を書いていきますので是非お読み下さい。


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税理士は「全員に今すぐ必要」ではない

最初に、はっきり言います。起業の初期段階では、税理士は必須ではありません。この一文だけを見ると、不安になるかもしれません。でも安心してください。これは「税理士がいらない」という意味ではなく、「役割を理解せずに契約する必要はない」という意味です。


税理士を「早すぎる段階」でつけた人の末路

まずは、失敗パターンから見てみましょう。

早すぎるケース① 売上がほぼゼロの段階

  • 起業したばかり
  • 売上がほとんどない
  • 事業の形も固まっていない

この段階で税理士をつけると、どうなるか。

  • 毎月の顧問料が固定費になる
  • 実際に相談する内容がない
  • 「お金を払っているだけ」の感覚になる

結果、

「起業って、思ったよりお金かかる…」

と、不必要なストレスを抱えることになります。


早すぎるケース② 会計も税金も「全部丸投げ」したいとき

大学生にありがちな考え方がこれです。

「自分は分からないから、全部お任せしたい」

一見、合理的に見えますが、これはかなり危険です。なぜなら、

  • 数字を見なくなる
  • お金の判断をしなくなる
  • 事業が他人事になる

という状態に陥りやすいからです。税理士は、経営者の代わりに判断する人ではありません。この状態でつける税理士は、「保険」ではなく「思考停止装置」になってしまいます。


逆に、税理士を「遅すぎる段階」までつけなかった失敗

一方で、「まだ大丈夫」と先延ばししすぎるのも危険です。

遅すぎるケース① 利益が出ているのに無視している

  • 毎月売上が安定
  • 経費を引いても残る
  • 税金が発生しそう

この状態なのに、

「まだ大学生だし」「もう少し後で考えよう」

と放置すると、

  • 税金の見積もりが甘い
  • お金を使いすぎる
  • 確定申告前に焦る

という事態になります。


遅すぎるケース② 確定申告直前でパニックになる

起業でよくあるのがこのパターンです。

  • 領収書がバラバラ
  • 何が経費か分からない
  • 期限が迫っている

この状態で税理士を探すと、

  • 選ぶ余裕がない
  • 条件の悪い契約になる
  • 本来不要なコストがかかる

という悪循環に入ります。


税理士を検討すべき「ちょうどいいタイミング」

では、いつがベストなのでしょうか。答えは、次のいずれかに当てはまったときです。

タイミング① 利益が安定して出始めたとき

  • 毎月ある程度の売上がある
  • 経費を引いても残る
  • 来年も続きそう

この段階では、

「税金をどう抑えるか」「お金の流れをどう整えるか」

という相談が意味を持ち始めます。


タイミング② 外注・人への支払いが発生したとき

  • デザイナーに依頼
  • ライターに報酬を支払う
  • チームで動き始めた

この段階から、

  • 税金の扱い
  • 支払い方法

が一気に複雑になります。ここで税理士がいると、余計なミスを防げます。


タイミング③ 法人化を視野に入れ始めたとき

  • 売上が伸びてきた
  • 事業を長く続けたい
  • 法人の話が気になり始めた

このタイミングで税理士に相談すると、

  • 個人のままでいいか
  • 法人化した方がいいか

を、数字ベースで判断できます。


「正しい税理士の使い方」

ここで重要な視点を整理します。

税理士は「作業代行」ではない

大学生が税理士に求めるべき役割は、

  • 判断の材料をくれる
  • 選択肢を整理してくれる
  • リスクを事前に教えてくれる

この3つです。逆に、

「全部やってくれる人」

として見てしまうと、学びも成長も止まります。


税理士をつけなくても「今すぐやるべきこと」

税理士をつける前でも、やるべきことはあります。

  • 売上・経費・利益を把握する
  • 税金は後から来ると理解する
  • 分からないことを放置しない

これができていれば、税理士をつけたときの効果が何倍にもなります。


まとめ:税理士は「不安だから」ではなく「必要だからつける」

起業で税理士が必要になるかどうかは、

  • 売上の大小
  • 大学生かどうか

では決まりません。「事業がどの段階にあるか」これだけです。

  • 早すぎると、固定費になる
  • 遅すぎると、トラブルになる
  • ちょうどいいと、武器になる

税理士は、起業家を救ってくれる存在にも、足を引っ張る存在にもなります。だからこそ、

「今、自分は税理士をどう使いたいのか」

この視点を持って判断してください。それができれば、税理士は「コスト」ではなく、成長を加速させるパートナーになります。そして、まずは実際の税理士の人に話を聞いたり、あたりをつけておくのが良いと思います。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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