起業すると、これまでよりもずっと多くの「約束」が生まれます。
- 打ち合わせ
- 面談
- 相談
- 紹介
- 商談
このとき、軽く考えてしまいがちなのが、
- 数分の遅刻
- 直前のドタキャン
です。大学生本人はこう思っていることが多いでしょう。
- 悪気はない
- 事情があった
- まだ大学生だし、大目に見てもらえるはず
しかし、起業の現場では違います。
大学生起業において、遅刻・ドタキャンはほぼ確実に「一発アウト」になります。
それは、厳しいからではありません。構造的に、そう判断せざるを得ない理由があるのです。
遅刻・ドタキャンは「時間の問題」ではない
まず、最も大きな誤解を解きます。遅刻やドタキャンは、
- 時間を守れなかった
という - 単なるミス
ではありません。ビジネスの文脈では、
「この人に任せて大丈夫か?」を判断する材料
として扱われます。つまり、信用の問題です。遅刻する人間は信頼出来ません。ドタキャンなんて言語道断ですね。
なぜ大学生には特に厳しく見られるのか?
同じ遅刻でも、
- 社会人10年目
- 大学生起業家
では、受け取られ方がまったく違います。
理由① 実績・信用の“貯金”がない
社会人経験が長い人は、
- 過去の実績
- 積み重ねた信用
という「信用の貯金」を持っています。一方、大学生の起業家は、
信用の貯金がほぼゼロの状態
からスタートしています。その状態での遅刻・ドタキャンは、
「信用がない上に、約束も守れない」
という評価に直結します。
理由② 大学生という立場が“言い訳”に見えやすい
大学生の起業家が、
- 授業があって
- バイトがあって
と説明すると、本人は正直に話しているつもりでも、相手からはこう聞こえがちです。
「優先順位が低いんだな」
ビジネスでは、
事情よりも、優先順位が見られる
という現実があります。
遅刻・ドタキャンで何が失われているのか?
ここからは、遅刻・ドタキャンが引き起こす“連鎖”を整理します。
①「能力評価」以前に、検討対象から外される
大学生の起業家はよく言います。
- 中身を見てほしい
- 話せば分かってもらえる
しかし現実は、
話を聞くかどうかの判断が、先に行われている
のです。遅刻・ドタキャンが一度あると、
- 能力
- アイデア
- サービス
を見る前に、
「この人は不安」
と判断され、静かに検討対象から外されます。大切なお金をそんな信用出来ない人にあなたなら任せますか?
②「この人、将来トラブルになりそう」という想像が働く
ビジネスの相手は、常に先のリスクを考えています。
遅刻・ドタキャンを見た瞬間、頭の中ではこんな想像が始まります。
- 納期も守らないかも
- 連絡が取れなくなるかも
- 責任から逃げるかも
重要なのは、
事実よりも“想像”が先に走る
という点です。一度ネガティブな想像が始まると、それを覆すのは非常に困難です。信頼を作るのは大変ですが、失うのは一瞬です。
③「紹介」が完全に止まる
大学生の起業で最も致命的なのが、これです。遅刻・ドタキャンをした大学生は、
二度と紹介されなくなります。
なぜなら、
人は「不安な人」を自分の信用を使って他人に紹介しない
からです。
- 悪い人じゃない
- 能力はあるかも
それでも、
「何かあったら嫌だ」
この一言で、紹介は止まります。
なぜ「一度」でもアウトになりやすいのか?
大学生の起業家が一番納得できないのが、ここかもしれません。
- 一回くらい
- たまたま
しかし、起業の現場では違います。
経営判断は「確率」で行われる
経営者・発注者は、
この人と関わるリスクはどれくらいか?
を常に考えています。遅刻・ドタキャンは、
- 低確率
ではなく - 高確率で再発しそうな兆候
として扱われます。だから、
一度で判断される
のです。
大学生の起業でよくある「危険な思い込み」
ここで、大学生の起業家がやりがちな誤解を整理します。
思い込み①「謝れば大丈夫」
謝ること自体は大切です。
しかし、
謝罪=信頼回復
ではありません。謝罪は、
- マイナスをゼロに戻す行為
ではなく - マイナスを確定させる行為
に近い。一度失った信頼は、行動でしか回復できません。
思い込み②「相手も忙しいし分かってくれる」
相手が忙しいからこそ、
時間を守らない人は選ばれない
という逆の結論になります。忙しい人ほど、
- 判断が早く
- 切り替えも早い
です。
思い込み③「大学生だから仕方ない」
ビジネスの場では、
大学生かどうかは関係ありません。
むしろ、
大学生なのに、ちゃんとしている
人だけが、強く印象に残ります。
大学生起業で「時間」をどう扱うべきか?
ここからは、実践的な視点です。
時間は「信用の前払い」
大学生の起業において、時間を守るという行為は、
「私は信頼に値します」という無言のメッセージ
です。
- 早めに到着
- 事前連絡
- 準備が整っている
これだけで、
実績がなくても、信用を積めます。
どうしても遅れそう・行けなくなった場合の考え方
もちろん、人間なので100%は無理です。重要なのは、起きた後の姿勢です。
最低限守るべき原則
- 分かった瞬間に連絡
- 理由よりも事実を簡潔に
- 代替案を必ず出す
- 次回は相手主導で調整
この姿勢がない場合、
「また起きる人」
と判断されます。
まとめ|遅刻・ドタキャンは「信頼を使い切る行為」
大学生起業において、
- 遅刻
- ドタキャン
は、小さなミスではありません。
信用という、最も貴重な資源を一気に消費する行為
です。売上がない大学生の起業家にとって、
- スキル
- 実績
よりも先に必要なのは、
「この人なら任せても大丈夫」と思ってもらうこと
その入口にあるのが、時間の扱い方です。遅刻・ドタキャンをしない大学生起業家は、それだけで他の多くの大学生より一歩、いや二歩先に立っています。起業は、派手な成功より前に、
「当たり前を確実にやる人」が生き残る世界
この現実を理解できた大学生の起業家だけが、売上以前の段階で脱落せず、次のチャンスを掴み続けます。「遅刻」や「ドタキャン」がないよう強く意識をもって下さいね。下記も併せて読んでみて下さいね。
