地方大学生の「起業」は就活でどう見られる?

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就職か?起業か?迷うあなたへ

地方大学生の中には、「地元で起業したい」「副業として事業を始めてみたい」と考える人も増えてきました。
同時に、

  • 「起業したら就職できなくなるのでは?」
  • 「企業に変な目で見られない?」
  • 「“中途半端なやつ”だと思われないか不安」

という悩みを抱える人も多いのが現実です。結論から言えば、起業経験は「評価されるかどうか」ではなく、「どう語るか」で決まるのです。

本記事では、地方大学生が

  • 起業しながら就活することの意味
  • 企業側が大学生起業をどう見ているか
  • 面接・ESでの伝え方のコツ
  • リスクを回避しながら“武器”に変える方法

を書いていきます。


企業は「大学生の起業」をどう見ているのか?

【ケース①】大手企業・安定志向の会社の場合

正直に言うと、保守的な大手企業や公務員志望のルートでは、「起業経験」がプラスに働かないこともあります。
以下のような懸念を持たれることも。

  • 「この人はすぐ辞めそう」
  • 「自己主張が強すぎて扱いにくいかも」
  • 「組織適応力が低いのでは?」

【対処法】
→ この場合は、「自分の起業経験=学びの場だった」と位置付け、“就職してからさらに活かしたい”という姿勢を明確にすることが重要です。

例文:

地方で起業を経験しましたが、チームでの大きな挑戦に憧れを持ち、御社のような環境で自分の力をさらに磨きたいと考えました。


【ケース②】ベンチャー企業・成長志向の企業の場合

ベンチャー企業や新規事業部門のある企業では、大学生起業の経験は非常に高く評価される傾向があります。

理由:

  • 実行力・行動力・柔軟性がある
  • 新しい視点を持っている
  • リーダーシップや企画力がある

中でも、「仮説→検証→改善」のPDCAを自分で回してきた人は、即戦力としても期待されます。

【対処法】
→ 起業経験を通じて「どんな課題に挑み」「どう乗り越えたか」をロジカルに語れるように準備しましょう。


【企業の本音】起業した大学生に“引っかかるポイント”とは?

企業が懸念するのは「起業したこと」ではなく、以下のような“印象”です。

懸念されやすい点理由・背景
起業=自己流すぎる?組織での協調性がなさそう
すぐ辞めてまた起業するのでは?長く働いてもらえないかもと不安
ビジネスのスケールが小さすぎる“遊び”でやってるのでは?という疑念

【対策キーワード】

  • 「チーム」「協働」「顧客志向」「失敗から学んだ」「組織で成長したい」

起業経験を「就活で武器にする」ための3ステップ

①「なぜ起業したか?」の動機を明確にする

ただ「やってみたかったから」だけでは、熱意は伝わりません。

企業が聞きたいのは、

「なぜその行動を起こしたのか?」
「そこから何を得て、どう成長したのか?」

です。

例:

地方でチャンスが少ないと感じ、自ら価値を届ける方法を探して起業しました。最初は失敗も多かったのですが、実際にサービスを提供する中でお客様の反応から学び、改善を重ねる重要性を体感しました。


② 成果より「プロセス」を語る

「月商〇〇万円」「SNSフォロワー×万人」といった“数字”ももちろん大切ですが、就活ではそれ以上に**「思考と行動のプロセス」**が重視されます。

  • どんな課題に直面したか
  • なぜその方法を選んだか
  • どんな失敗をして、どう乗り越えたか
  • そこから何を学んだか

これらを自分の言葉で語れると、「ただの成果自慢」ではなく、「人間的な成長」が伝わります。


③「企業でやりたいこと」と起業経験をつなげる

“だから御社で働きたい”という理由がないと、ただの話好きで終わってしまいます。

起業経験があるなら、それを「企業でどう活かしたいか」まで語ることが必要です。

例文:

地方での顧客開拓やSNS運用を通じて、ユーザー理解の大切さを学びました。今後はより大きなスケールで社会に価値を届ける力をつけたいと考え、御社の新規事業開発に強く興味を持ちました。


「起業しながら就活」してもいいのか?

結論:両立は可能。むしろ強みにもなる。起業した経験は、「働きながらも自分で考え動ける人材」である証明になります。ただし、以下の点に注意してください。

✅ 就職後も継続する予定があるなら、オープンに伝えること

副業OKの企業やフレックスタイム制の企業も増えています。やましい印象を与えないためにも、「就業時間外での活動」「本業への支障はない」ことを明確にすることが重要です。


地方大学生が就活で“起業経験”を活かすリアルな事例

● SNS代行をしていた大学生 → Webマーケ企業に就職

地元の飲食店のInstagram運用をサポートし、月1万円の報酬を得ていた大学生。
成果やフォロワー数よりも、「どう店舗と信頼関係を築いたか」「売上への影響をどう感じたか」が評価され、Webマーケ職で内定。

● フリーマーケットアプリで物販 → 商社に就職

大学時代に、地元の工芸品を集めて海外に向けて販売していた大学生。
語学力と販売戦略、国ごとの反応の違いへの対応が評価され、「グローバル志向」として商社で採用。


まとめ:起業経験は、語り方次第で「最強の武器」になる

就活において、「起業したこと自体」が評価されるわけではありません。

評価されるのは、

  • 自分で考え、動き、学び、成長してきたプロセス
  • それを他者と協働する形で活かせる力
  • 会社の中でも再現できる“価値提供”の視点

地方大学生こそ、“誰もやっていない道”に挑戦する強みがあります。
就活と起業を分けるのではなく、「起業した自分だからこそ、ここで働きたい」と堂々と語れるように準備していきましょう。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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