理系の大学生が起業前に身につけたいビジネスの基本

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「プロダクトは作れるけど、売れない」と悩む前に

理系大学生の中には、こんな悩みを持つ人が少なくありません。

  • 自分でアプリやサービスを作れるけど、使ってくれる人がいない
  • 技術的には面白いけど、どこに収益があるのかわからない
  • アイデアを形にしたのに、誰にも届かない
  • 起業を考えたけど、マーケティングや会計が苦手すぎる…

起業において「技術」は大きな武器です。しかし、プロダクトだけで“自然に売れる”ことはほとんどありません。起業で成功するためには、「ビジネスを設計する力」=“稼ぐ仕組み”を理解し、実行する力が必要なのです。本記事では、理系出身の大学生が起業前に最低限身につけておきたい「ビジネスの基本」を体系的に書いていきます。


第1章|理系とビジネスの思考の違いを知る

まずは「自分が得意なこと」と「ビジネスで求められること」の違いを認識するところから始めましょう。

✅ 理系的な考え方(プロダクト志向):

  • 論理と構造で問題を分解する
  • 技術的完成度や最適解を目指す
  • 「どう作るか」に強い関心がある

✅ ビジネス的な考え方(マーケット志向):

  • 人の感情や行動を観察・分析する
  • 需要・市場・競合との関係性で考える
  • 「誰が、なぜ、お金を払うのか」が最優先

つまり、起業においては「正しさ」よりも「売れるかどうか」が重要なのです。


第2章|まず知るべき「ビジネスの全体像」

ビジネスとは、ざっくり言えばこの流れで成り立っています。

① ニーズを見つける  
② 解決策を考える(商品・サービス)  
③ 届ける(マーケティング)  
④ 売る(セールス)  
⑤ 信頼を得る(リピート・紹介)  
⑥ お金と人を動かす(マネジメント)

理系の大学生が得意とするのは「② 解決策を考える」部分です。
しかし、それ以外のパートが欠けていると、「素晴らしいサービスが誰にも使われない」という悲劇が起こってしまいます。そこで、これからの章では起業前に理解しておくべき重要なビジネスの基本を4つに分けて解説していきます。


第3章|ビジネスの基本①「ニーズとマーケットの把握」

✅ 起業の第一歩は「売れる課題」を探すこと

「解決したい課題がある」ではなく、「お金を払ってでも解決したい人がいるか?」が起業の鍵です。

失敗する思考:

  • 自分がつくりたいものから始める
  • 技術的に面白いが、誰も困っていない課題を解く

成功する思考:

  • 世の中の“困っている人”を観察する
  • 「自分だったらこうしてほしい」を形にする

✅ ヒアリングと観察が重要

理系大学生は、実際のユーザーの悩みを“聞くこと”に慣れていない人が多いですが、以下のような簡単な質問からでもリサーチ可能です。

  • 最近面倒だと感じたことは?
  • その悩みを今どうやって解決している?
  • どんなサービスがあれば使ってみたい?
  • いくらだったら払える?

第4章|ビジネスの基本②「売れる仕組み=ビジネスモデル設計」

✅ いいサービス≠売れるサービス

技術力で高機能なサービスをつくっても、それだけでは売れません。重要なのは「どうやって収益が生まれるか」を設計することです。

✅ よく使われるビジネスモデルの例(大学生でも可能)

モデル仕組み
単品販売型商品やサービスを1回ごとに販売オリジナルWebツール、PDF教材
サブスク型月額や年額で継続課金勉強コミュニティ、習慣化サポート
仲介・マッチング型人と人をつなげて手数料収益掲示板/マッチングアプリ系
広告収入型コンテンツで集客し広告表示ブログ・SNS・動画系
フリーミアム型基本無料+一部有料機能無料学習アプリ+課金アイテム

「技術×収益の流れ」までをセットで考えることが、起業設計の基本です。


第5章|ビジネスの基本③「マーケティングと集客」

「良い商品があれば自然に売れる」は幻想です。届けたい人に、ちゃんと届くように設計しなければ売上は生まれません。

✅ 初心者でもできるマーケティングの考え方

  1. 誰に(ターゲット)
  2. 何を(商品・価値)
  3. どうやって届けるか(チャネル)

✅ 文系・理系問わず使える無料集客チャネル

チャネル特徴
SNS(Instagram/X)発信→共感→集客へ。大学生生活と相性◎
note/ブログ検索流入が狙える。体験を文章で伝える
LINE公式アカウントメッセージ配信で直接リーチできる
YouTube/Voicy音声・動画での関係構築にも活用可能

マーケティングは「理屈」よりも「人の気持ち」への理解が重要です。


第6章|ビジネスの基本④「会計・お金の基礎知識」

「お金を扱うのが苦手だから…」と避けてはいけません。最低限の数字感覚は、ビジネスの生死を分ける基礎教養です。

✅ 起業前に身につけておきたい“お金のリテラシー”

  • 利益 = 売上 − 経費
  • 固定費/変動費の違い
  • 単価 × 客数 × リピート率 = 売上の基本式
  • キャッシュフローと損益の違い
  • 収入 − 支出のバランス感覚

✅ 初心者でも使える会計ツール(無料〜格安)

ツール特徴
マネーフォワード クラウドフリーランス〜法人まで使える会計ソフト
freee確定申告まで対応。初心者に優しい設計
Googleスプレッドシート売上管理・顧客管理など自作で可能

第7章|起業を成功に近づけるために今やるべき3ステップ

✅ STEP 1:まずは「売れる課題」を探そう

技術で作れるものよりも、「人が本当に困っていること」に注目。

✅ STEP 2:「最小のビジネスモデル」を組み立てよう

いきなり完璧を目指さず、シンプルに「作る→売る→届ける」を試す。

✅ STEP 3:「まずやってみる」ことを最優先にしよう

仮説で止まらず、行動して学びながらビジネス感覚を鍛える。


おわりに:技術×ビジネスで、社会にインパクトを起こす

理系大学生のあなたには、社会を変える“アイデア”と“技術”があります。それに「届け方」と「稼ぎ方」という“ビジネスの基本”を掛け算できれば、無限の可能性が広がります。

「技術力のある人が、ビジネス力も持ったとき、最強になる」その第一歩を、今日から踏み出してみてください。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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