起業前に決めておくべきルール

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起業前に決めておくべきルール

―20代学生が「迷わず・折れず・失敗しにくく」進むための思考と行動の指針―

20代学生がゼロから起業を目指すとき、多くの人が「何をやるか(アイデア)」ばかりに目を向けがちです。

しかし、実際に起業を継続できるかどうか、そして最初の売上を超えて成長できるかどうかを左右するのは、起業前にどんな“ルール”を決めていたかです。

ここで言うルールとは、法律や契約書の話ではありません。

**自分自身を守り、判断を速くし、迷いを減らすための“行動原則”**です。

起業初期は、正解が見えない状態の連続です。

だからこそ、事前にルールを決めていない人ほど、

  • 迷って動けない
  • 感情で判断して後悔する
  • 途中で折れてやめてしまう

という状態に陥ります。

このページでは、20代学生が起業前に最低限決めておくべきルールを、

「なぜ必要なのか」「決めていないとどうなるのか」という視点も含めて、体系的に解説します。

なぜ起業前に「ルール」が必要なのか?

まず前提として理解してほしいことがあります。

起業は、やる気や根性だけで乗り切れるものではありません。

起業初期にあなたを襲うのは、

  • 判断材料が足りない状態での決断
  • 周囲と自分を比べての焦り
  • 売上が出ない不安
  • 正解が分からないストレス

こうした感情のブレです。

ルールを決めるとは、

「調子がいい時の自分が、調子が悪い時の自分を助ける仕組み」

を作ることでもあります。

ルール①「やらないこと」を先に決める

起業前にまず決めるべきなのは、「やること」ではありません。

やらないことです。

なぜなら、起業初期はやることが無限に出てくるからです。

  • あれも必要そう
  • これもやった方がよさそう
  • 他の人がやっているから不安

この状態で「全部やる」と決めると、確実に疲弊します。

決めておくべき例

  • 最初の◯ヶ月は、◯◯には手を出さない
  • 売上が出るまでは、見栄のための支出はしない
  • 反応が取れない施策は◯回でやめる

「やらないこと」が決まっている人ほど、行動に集中できます。

ルール② お金に関する最低限のルール

学生起業で最も多い失敗原因のひとつが、お金の扱いが曖昧なことです。

だからこそ、起業前に以下のルールは必ず決めておくべきです。

① いくらまでなら失っていいか

  • 初期投資の上限はいくらか
  • その金額を失っても生活・学業に支障はないか

このラインを決めていないと、不安から思い切った行動ができなくなります。

② 借金・立替はいつからOKか

  • 売上が◯円を超えるまでは借金しない
  • クレカ・後払いは◯円まで

数字で決めておくことで、感情的な判断を防げます。

③ 無料と有料の線引き

  • 無料でやるのは◯回まで
  • モニターは◯名まで

この線引きをしないと、「ずっと無料で消耗する人」になります。

ルール③ 判断に迷った時の“優先順位”

起業初期は、常に選択の連続です。

だからこそ、迷った時に何を優先するかを決めておく必要があります。

おすすめの優先順位は以下です。

  1. 売上につながる行動
  2. 学びになる行動
  3. 時間を奪うだけの行動

判断に迷ったら、この順で考える。

このルールがあるだけで、無駄な行動は激減します。

ルール④ 学業・生活をどう守るか

学生起業で忘れてはいけないのが、学業と生活の安定です。

これを壊してしまうと、起業そのものが続きません。

事前に決めるべきこと

  • 授業・単位は必ず最優先する
  • 睡眠時間の最低ライン
  • 体調が崩れたら起業作業は止める

「無理して頑張る」のではなく、

続けられる形を守るルールを決めておくことが重要です。

ルール⑤ 人に相談する基準を決める

起業初期は孤独になりがちです。

だからこそ、「いつ・誰に相談するか」を事前に決めておきましょう。

  • ◯週間悩んだら必ず誰かに話す
  • 判断が◯万円以上絡む場合は相談する
  • 感情的に落ちている時は決断しない

相談は甘えではありません。

リスク管理の一部です。

ルール⑥ 成果が出なかった時の“撤退基準”

多くの人が決めていない、しかし非常に重要なのがこのルールです。

  • いつまでに
  • 何が
  • どの水準に達しなかったら

一度立ち止まる、やり方を変える、やめる。

この基準を決めていないと、

  • 無限にズルズル続ける
  • 失敗を認められなくなる
  • 時間だけが過ぎる

という状態になります。

撤退基準は、負けを決めるルールではなく、次に進むためのルールです。

ルール⑦ 比較しない・焦らないためのルール

SNSを見ると、同世代の成功例が目に入ります。

これに振り回されると、判断を誤ります。

決めておくべきマイルール

  • SNSを見る時間を制限する
  • 他人の数字と自分を比べない
  • 比べるのは「昨日の自分」だけ

起業は競争ではありません。

自分のペースで積み上げる長期戦です。

ルール⑧ 行動量の最低ラインを決める

やる気に頼ると、行動は止まります。

だからこそ、「やる気がなくてもやる最低ライン」を決めます。

  • 1日◯分は必ず起業作業をする
  • 週◯人には必ず話を聞く
  • 週1回は振り返りをする

このルールがあるだけで、「何もしない日」が消えます。

ルール⑨ 成長を振り返る仕組みを作る

起業初期は成果が見えにくく、自己否定しやすい時期です。

だからこそ、成長を見える形で残すルールが必要です。

  • 週1で「できたこと」を3つ書く
  • 失敗と学びをメモする
  • 売上以外の成長も記録する

続いている事実そのものが、あなたの力です。

まとめ|ルールは「自分を縛るもの」ではなく「自分を守るもの」

起業前に決めておくべきルールを整理します。

  • やらないことのルール
  • お金のルール
  • 判断の優先順位
  • 学業・生活を守るルール
  • 相談・撤退の基準
  • 比較しないためのルール
  • 行動量の最低ライン
  • 振り返りの仕組み

これらのルールは、あなたの自由を奪うものではありません。

むしろ、迷い・不安・後悔からあなたを守るための土台です。

起業は、勢いだけで始めるものではなく、

続けられる設計をしてから踏み出す挑戦です。

このページを読んだ今、ぜひ一度立ち止まって、

「自分はどんなルールで起業に向き合うのか」

を紙に書き出してみてください。

それが、失敗しにくく、成長し続ける起業の第一歩になります。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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