学生でも使える補助金・助成金まとめ

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学生でも使える補助金・助成金まとめ

起業で資金を集めるとき、多くの人が「借金や投資しか方法がないのでは…」と考えがちですが、日本では国や地方自治体、民間団体が提供する**補助金・助成金(返済不要の支援金)**が多数あり、学生でも活用できるケースがあります。 

しかし、これらは「応募すれば必ず受け取れる」わけではなく、申請条件・手続き・事業計画の質・スケジュールなどが深く関わります。この記事では、学生でも利用できる「補助金・助成金」の基本と代表的な制度、申請時のポイントまで詳しく解説します。

1. 補助金・助成金とは?学生にこそ知ってほしい基本

まず「補助金」と「助成金」の違いを理解しましょう。

補助金(Hojo Kin):新しい事業の立ち上げや設備投資などを後押しするための支援金。用途が限定され、使途報告が必要。

助成金(Josei Kin):雇用や研修、社会性ある事業など目的に沿って支給される支援金。支給条件を満たせば受給しやすい場合もある。 

両者とも原則返済不要ですが、申請には事業計画や収支計画書などの提出が求められます。

学生起業でも対象となる若年層支援枠や学生向け特別プログラムを用意している制度もあります。 

2. 学生でも申請できる代表的な助成金・補助金

以下は、学生起業でも活用が検討できる補助金・助成金の代表例です(2025年時点の情報をもとに整理)。 

① AIBC学生起業支援助成金制度

概要:学生起業家向けの助成金。

対象:高校生・大学生など、起業を志す学生(国内在住)。

支援内容:「教育型コンテンツマスタープログラム」受講費用として最大30万円を助成。

ポイント:スキルアップや起業準備に使える支援として評価が高い。受講費用の補助が目的なので、申請前に事前プログラムの内容を明確にする必要がある。 

② 小規模企業者持続化補助金

概要:小規模事業者(個人事業主を含む)向けの補助金で、販路開拓や業務効率化などを支援。

対象:原則として事業開始予定の個人・法人。学生でも個人事業主として申請可能になる場合あり。

支援内容:一般的に50万円~100万円前後(補助率や上限は年によって変動)。

ポイント:用意する事業計画書の精度が合否を分ける。学生でも事業の具体性・実現性を示せれば申請可能。 

③ ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)

概要:試作品開発や新サービス導入のための設備投資補助金。

対象:中小企業者、個人事業主など(要件を満たせば学生でも対象となる可能性あり)。

支援内容:数十万円〜数百万円の支援(事業の内容と規模による)。

ポイント:テクノロジーやサービスの開発寄りで、研究開発型や制作型の起業アイデアと相性がいい。 

④ 地方自治体の学生向け起業補助金

多くの自治体が独自に、若者・学生の起業を後押しする補助金を設けています。例として以下のような制度もあります:

秋田県 起業支援事業費補助金(若者・学生枠):学生や若者を対象に、起業に必要な経費の一部を最大100万円まで補助。 

大学生起業家育成事業費補助金:学生のアイデアや交流活動を事業化する取り組みに対して補助金を交付(内容・金額は自治体等で異なる)。 

香川県ビジネスチャレンジコンペ補助金:優秀プランに最大500万円補助(学生も応募可能ケースあり)。 

地方創生型起業支援金:地方で起業・社会的事業を行う学生に最大200〜300万円支援。 

自治体ごとに予算・募集時期・対象条件が変わるため、市区町村の産業振興課などで最新情報をチェックすることが必須です。

3. 大学・学校と連携した支援制度

大学や専門学校自体が学生起業を支援するための制度を設けている場合があります。これには、

• 起業プログラム受講支援

• 事業計画作成サポート

• 学内補助金・奨励金制度

などが含まれます。大学のキャリアセンターや起業支援窓口に相談することで、学内だけで完結する制度を使えるケースもあります。 

4. 補助金・助成金のメリットと注意点

◆ メリット

1. 返済不要: 借金ではないため、返済リスクがない。 

2. 事業計画の質が高まる: 申請書作成でビジネス計画がブラッシュアップされる。

3. 信用力アップ: 採択実績は信用につながり、次の資金調達や営業に有利。

◆ 注意点

1. 後払い形式が多い

多くの補助金は事業実施後に経費精算して支給される形式です。先に自分で費用を立て替える必要がある場合があるため、資金繰り計画は必須です。 

2. 申請ハードルがある

競争率が高く、申請書の完成度・事業計画の説得力が採択の鍵になります。

3. 募集期間・予算枠が限定

年度予算や応募期間が決まっているため、早めに情報収集と準備をしておくことが大切です。 

5. 補助金・助成金申請の具体ステップ

学生が補助金や助成金を狙うときは、以下のように進めるのが効率的です。

1. 事業アイデアを形にする(解決する課題・顧客・収益モデル)

2. 対象の補助金・助成金をリサーチする(国・自治体・学校など)

3. 募集要項と対象条件を丁寧に読む

4. 事業計画書を作成する(目的・予算・スケジュール・成果指標)

5. 応募書類を提出する

6. 採択後の報告書・成果報告を準備する

6. 補助金・助成金活用の心構え

補助金や助成金は「無料のお金」ではありません。

採択されてからがスタートです。事業計画の実行と成果報告をしっかり行うことが成功につながる鍵です。

そして、学生起業における補助金は、単なる資金源以上の価値があります。

補助金・助成金を狙う過程で、事業計画の精度が上がり、起業後の道筋が鮮明になります。 

まとめ

学生でも利用できる補助金・助成金は、

• 学生向け特別助成金(例:AIBC学生起業支援助成金)

• 小規模・持続化補助金

• ものづくり補助金

• 地方自治体独自の支援制度

• 大学・組織内の起業支援制度

など多岐にわたります。 

ただし、情報収集・申請準備・事業計画の作り込みが非常に重要であり、起業準備段階から計画的に動くことが成功への近道です。 

まずは、あなたのアイデアに合いそうな補助金を見つけ、募集要項をじっくり読み込むことから始めましょう。

その一歩が、学生起業を現実に変える大きなステップになります。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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