学生でも会社設立はできる?
起業に興味を持ち始めた学生の多くが、一度はこう考えます。
「学生のうちに会社を作ったら、すごそう」
「若くして社長になれたらカッコいい」
しかし、ここには大きな落とし穴があります。
会社を作れるかどうかと、
会社を作るべきかどうかは、まったく別問題
この違いを知らずに動くと、
学生起業は一気に失敗ルートに入ります。
このページでは、20代学生がゼロから起業する際に知っておくべき
**「学生の会社設立の現実」**を、実務と戦略の両面から徹底解説します。
1. 結論:学生でも会社設立は「普通にできる」
まず、法的な話から。
結論はシンプルです。
年齢制限はありません。
未成年であっても、親の同意があれば会社設立は可能です。
大学生・専門学生なら、完全に問題ありません。
つまり、
- お金があれば
- 手続きをすれば
学生でも、誰でも会社は作れます。
2. 会社設立が「簡単」に見える理由
最近はネットで調べると、
- 1日で会社設立
- 10万円で社長
といった情報が並びます。
確かに、手続き自体は難しくありません。
しかし、問題はここです。
会社を作ることがゴールになってしまう人が非常に多い
起業において本当に難しいのは、
- 会社を作ること
ではなく - 会社を続けること
です。
3. 学生がいきなり会社を作ると危険な理由
ここが最重要ポイントです。
学生起業で多い失敗パターンがこれです。
- 会社を作った
- 気分が上がった
- でも売上が出ない
- 固定費だけが増える
- 追い込まれる
なぜこうなるのか。
① 売上ゼロでもお金が出ていく
法人になると、必ず発生する支出があります。
- 法人住民税(最低7万円/年)
- 税理士費用
- 社会保険関連
売上がなくても、毎年お金が減ります。
学生にとって、この固定費は致命傷です。
② 方向転換がしにくくなる
起業初期は、
何度も方向転換するのが当たり前
しかし法人にすると、
- 事業内容変更
- 会社名変更
にも、登記費用がかかります。
身軽さが一気に失われます。
③ 心理的に撤退できなくなる
会社を作ると、
- ここまでやったから…
- もう後戻りできない…
と、損切りが遅れます。
これは、起業では最も危険な心理状態です。
4. それでも学生が会社を作るメリット
もちろん、メリットもあります。
① 社会的信用が上がる場合がある
一部の取引では、
- 法人でないと契約できない
というケースもあります。
② 共同創業では役割が明確になる
仲間と起業する場合、
- 出資比率
- 責任範囲
を法人にすると明確にできます。
③ 大きなビジネスを最初から狙う場合
最初から、
- 投資を受ける
- 上場を目指す
などの場合は、法人が前提になります。
ただし、これは学生起業では少数派です。
5. 学生起業の最適ルートは「会社は後から」
多くの成功者が通った王道ルートはこれです。
個人で小さく始める → 事業が当たる → 法人化
この順番には、明確な理由があります。
- 失敗コスト最小
- 成功時のリターン最大
という、最も合理的な戦略だからです。
6. 学生が会社を作る「正しいタイミング」
では、どの段階なら会社設立が有利になるのでしょうか。
目安は次の状態です。
- 毎月安定して利益が出ている
- 事業モデルが固まっている
- 取引先が増えてきた
- 節税メリットが出てきた
この段階での法人化は、
会社が足かせではなく、エンジンになる
状態です。
7. 「若いうちに社長」は成功の条件ではない
メディアでは、
- 19歳社長
- 学生社長
がもてはやされます。
しかし現実は、
若くして会社を作った人より、
若くして“稼ぐ力”を身につけた人の方が成功する
会社の形より、中身がすべてです。
8. 学生起業で最も大切なのは「身軽さ」
学生起業の最大の武器は、
- 失敗できること
- やり直せること
です。
会社設立は、この武器を自分で捨てる行為になりがちです。
まとめ|学生でも会社は作れるが、作るべきとは限らない
最後に整理します。
- 学生でも会社設立は可能
- しかし初期はリスクが大きい
- 固定費・心理的負担が増える
- 王道は「個人 → 法人」
起業で大切なのは、肩書きではありません。
生き残れる形で始めることです。
だからこそ、学生起業の最適解はこうです。
まずは個人で、小さく当てる
当たってから、会社にする
この順番を守るだけで、成功確率は劇的に上がります。
