大学生が起業する時の税理士の選び方

大学生がゼロから起業する際、「税理士は必要なのか?」「いつから依頼すべきか?」「どうやって選べばいいのか?」と悩む人は非常に多いです。
結論から言うと、税理士選びは「起業の成否を左右する重要な判断のひとつ」です。

なぜなら、税理士は単なる「税金計算をする人」ではなく、

  • お金の流れを整えるパートナー
  • 税金で損をしないための守り役
  • 事業を継続させるための相談相手

という、起業家にとって欠かせない存在だからです。

この章では、大学生・20代の起業初心者が失敗しない税理士の選び方を、
実務目線でわかりやすく解説していきます。

実際に私が26歳の起業時に税理士の先生を探し、実際に会いに行き、これからの事業の話や私自身の話等を約2時間ほど色々と話しました。税理士の先生とは意気投合し、最後に金額の話になりました。その時に言われた事は今でも忘れません。

「20代の若い起業家で、すぐに税理士を探しにくる人は少ない。だいたい会計がめちゃくちゃになったり、決算前に慌ててきたりする人が多い。あなたのような人は珍しいから、応援する意味も込めて月1万円でどうだろう?」と言われました。その先生とは約20年経った今でもお願いしています。

これを読んでいるあなたも良い税理士さんと巡り合う事を願っています。


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なぜ大学生の起業に税理士が必要なのか?

① 税金・会計は「後回し」にすると必ず痛い目を見る

起業初期はどうしても、

  • 売上を作ること
  • サービスを形にすること
  • 集客・SNS・営業

に意識が集中しがちです。
その結果、「税金や帳簿はあとで考えよう」となりがちですが、これは非常に危険です。

  • 経費にできたはずのお金を経費にしていない
  • 青色申告を知らず、税金が数十万円高くなる
  • 消費税の申告義務に気づかず、後から一気に請求が来る

こうした失敗は、知識がない学生起業家ほど起こりやすいのです。

② 税理士がいると「経営判断」が楽になる

税理士がいると、

  • この支出は経費になる?
  • 法人化したほうがいい?
  • バイトと事業、どう分ける?

といった判断をすぐ相談できるようになります。
これは一人で悩み続けるより、圧倒的に効率的です。


税理士はいつからつけるべき?

結論として、以下のどれかに当てはまったら検討すべきです。

  • 売上が月5万〜10万円を超えてきた
  • 継続的に事業収入が出始めた
  • 青色申告を考えている
  • 法人設立を検討している
  • 税金や会計が不安で手が止まっている

特に大学生の場合、**「起業=初めての確定申告」**になるケースがほとんどです。
そのため、最初の1年目から税理士に相談できる環境を作っておくと、失敗リスクを大きく下げられます。


大学生が税理士を選ぶときの重要ポイント7つ

① 「学生・個人事業主の実績」がある税理士を選ぶ

税理士にも得意分野があります。

  • 大企業専門
  • 医師・不動産専門
  • 相続専門

こうした税理士は、学生起業とは相性が悪いことも多いです。

必ず確認したいのは、

  • 個人事業主・フリーランスの対応経験
  • 売上0〜数百万円規模の顧客を持っているか
  • 起業初期の相談に慣れているか

「小さく始める起業」を理解している税理士を選びましょう。


② 難しい言葉を使わず説明してくれるか

良い税理士の最大の特徴は、
専門用語を使わず、噛み砕いて説明してくれることです。

  • 「これはこういう意味だよ」
  • 「学生さんの場合はここだけ気をつければOK」

こうした説明ができない税理士は、
「知識はあっても、寄り添う姿勢がない」可能性があります。

初回相談で、

  • 話が理解できるか
  • 質問しやすい雰囲気か

を必ずチェックしましょう。


③ 料金体系が明確で、学生向けプランがあるか

大学生にとって、税理士費用は大きな負担です。
だからこそ、以下を必ず確認してください。

  • 月額顧問料はいくらか
  • 記帳代行は含まれるか
  • 確定申告費用は別料金か

目安として、学生起業家の場合、

  • 月額5,000円〜15,000円
  • 確定申告3万円〜8万円

程度が一般的です。

「料金を聞いたら嫌な顔をされる税理士」は、
長く付き合う相手としておすすめできません。


④ オンライン対応ができるか

大学生は、

  • 授業
  • アルバイト
  • サークル
  • インターン

など、時間が限られています。

そのため、

  • Zoom相談
  • チャット対応
  • クラウド会計対応

ができる税理士を選ぶことで、時間コストを大きく削減できます。


⑤ 会計ソフトに強いか(freee・マネーフォワードなど)

起業初期は、クラウド会計ソフトを使うケースがほとんどです。

税理士が、

  • freee
  • マネーフォワード

に慣れているかどうかは、作業効率に直結します。

「紙の帳簿しか対応していない税理士」は、
正直、今の学生起業には向いていません。


⑥ 「節税」だけでなく「事業継続」を考えてくれるか

良い税理士は、

  • 今いくら節税できるか
  • 将来どうなるか

をセットで考えてくれます。

  • 無理な節税を勧めない
  • 事業が続く形を提案する

この視点がある税理士は、
起業家の味方になってくれる存在です。


⑦ 相性が合うか(これは本当に大事)

最終的には、人としての相性も非常に重要です。

  • 話しやすい
  • 否定しない
  • 応援してくれる

この感覚があるかどうかは、
数字では測れませんが、長期的に大きな差になります。


税理士探しの具体的な方法

・税理士紹介サービスを使う

  • 無料で複数人と面談できる
  • 学生・個人事業主向け税理士を探しやすい

・起業家コミュニティ・先輩紹介

  • 実体験ベースで信頼できる
  • 相性のズレが少ない

・ネット検索+初回相談

  • 「学生 起業 税理士」などで検索
  • 初回無料相談を活用

税理士に依頼しない選択肢はアリ?

結論として、最初の年だけ自力でやるのはアリです。
ただし、

  • 会計ソフトを使う
  • 最低限の税知識を学ぶ
  • 途中で相談できる環境を作る

この条件は必須です。

「ずっと一人でやる」より、
「必要なときに頼れる税理士を見つけておく」
このスタンスが、学生起業にはベストです。

下記のおすすめ会計ソフト3選も是非読んでみて下さい。


まとめ|税理士は「コスト」ではなく「投資」

税理士は、単なる出費ではありません。

  • 税金の無駄を減らす
  • 時間を生み出す
  • 不安を減らす

という意味で、事業への投資です。

大学生のうちから、

  • 正しいお金の管理
  • プロに相談する習慣

を身につけておくことは、
将来の起業人生において大きな財産になります。

「まだ早いかな?」と思った今が、
実は一番ちょうどいいタイミングかもしれません。

こちらも併せて読んでみて下さい。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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