最初の顧客を作る最短ルート

― 学生起業家が「0→1」を突破するための現実的な考え方と行動 ―

起業を考えた学生が、最も不安になるポイント。
それは「最初の顧客をどうやって作るのか」という問題です。

・実績がない
・知名度もない
・信用もない

この状態で、
「どうやってお金を払ってくれる人を見つければいいのか」
分からなくなるのは、当然のことです。

しかし断言します。
最初の顧客を作るのは、難しいことではありません。

多くの学生起業家が遠回りしてしまうのは、
「正しい順番」を知らないからです。

この記事では、
学生がゼロから最初の顧客を作るための
最短ルートを、考え方と具体的行動に分けて詳しく解説します。


なぜ最初の顧客作りでつまずくのか

最初に、うまくいかない理由を整理します。

学生起業家が最初の顧客を作れない原因は、
能力不足ではありません。

主な原因は以下です。

・いきなり完璧を目指してしまう
・商品やサービスを作り込みすぎる
・知らない人に売ろうとする
・「売ること」から逃げてしまう

特に多いのが、
「もっと準備が整ってから」
「実績ができてから」
と考えて行動を先延ばしにするケースです。

しかし、最初の顧客は、
準備が整ってから現れるものではありません。


最初の顧客作りの大原則

最短ルートを進むために、
まず押さえておくべき大原則があります。

それは、

最初の顧客は、完璧な商品ではなく「人」についてくる

ということです。

起業初期に契約してくれる人は、

・完成度の高いサービス
・立派な実績

よりも、

・話を聞いてくれた
・誠実に対応してくれた
・困りごとを理解してくれた

このような理由で、あなたを選びます。


ステップ1 商品より先に「困っている人」を探す

最短ルートの第一歩は、
商品を作ることではありません。

困っている人を探すことです。

学生起業家がやりがちな失敗は、

・先にサービス内容を決める
・価格を決める
・ホームページを作り込む

ことです。

しかし、顧客がいない状態で作った商品は、
ほぼ確実にズレます。

最初にやるべきことは、

・誰が
・何に困っているのか

を知ることです。


ステップ2 最初の顧客は「身近な人」から生まれる

最初の顧客を、
見ず知らずの人から取ろうとする必要はありません。

むしろ、
身近な人こそ最短ルートです。

具体的には、

・知人
・先輩
・後輩
・バイト先
・サークル関係
・家族の知り合い

この中に、
必ず「小さな困りごと」はあります。

ここで大切なのは、
営業トークではありません。

「何か困っていることありませんか」
この一言で十分です。


ステップ3 最初は「売ろう」としない

最初の顧客を作る段階で、
売ろうとすると失敗します。

学生起業家がやるべきなのは、
聞くことです。

・今、何に時間がかかっているか
・面倒だと感じている作業
・誰かに任せたいこと

これを聞くだけで、
顧客候補との距離は一気に縮まります。

相手は、
「売られている」と感じません。


ステップ4 解決策は「小さく」提示する

最初の顧客に提案する解決策は、
大きくなくて構いません。

むしろ、
小さすぎるくらいがちょうどいいです。

例えば、

・1回だけ手伝う
・1週間だけ対応する
・1作業だけ代行する

このレベルで十分です。

最初の目的は、
大きく稼ぐことではありません。

「お金を払ってもらう経験」をすることです。


ステップ5 無料か有料かで迷った時の判断基準

最初の顧客作りで、
必ず悩むのが「無料か有料か」です。

結論から言うと、

・信頼関係がある
・明確な成果が出る

場合は、
少額でも有料がおすすめです。

金額は小さくて構いません。

・数千円
・1万円以下

でも十分です。

「お金を払う」という行為が入るだけで、
顧客との関係は一段階深くなります。


ステップ6 最初の顧客を「特別扱い」する

最初の顧客は、
あなたにとって非常に重要な存在です。

・丁寧に対応する
・進捗をこまめに共有する
・終わった後に振り返る

これを徹底してください。

なぜなら、
最初の顧客は、

・実績になる
・改善点を教えてくれる
・次の顧客を紹介してくれる

可能性を持っているからです。


ステップ7 最初の顧客から「言葉」をもらう

仕事が終わったら、
必ずやるべきことがあります。

それは、

・感想をもらう
・一言コメントをもらう

ことです。

長文である必要はありません。

「助かりました」
「お願いしてよかったです」

この一言が、
次の顧客を作る最大の武器になります。


最初の顧客を作れない人の共通点

ここで、
うまくいかない人の共通点を整理します。

・完璧を目指す
・準備に時間をかけすぎる
・断られるのを恐れる
・売ることを悪いことだと思っている

最初の顧客作りは、
テストの連続です。

失敗して当たり前、
断られて当たり前です。


最初の顧客を作れる人の共通点

一方、最初の顧客を作れる人には、
共通点があります。

・行動が早い
・小さく始める
・相手の話をよく聞く
・お金をもらうことを恐れない

特別な才能は必要ありません。

正しい順番で動いているだけです。


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まとめ:最初の顧客は「探す」のではなく「生まれる」

最初の顧客は、
広告や派手な集客から生まれるものではありません。

・身近な人
・小さな困りごと
・誠実な対応

この積み重ねの中から、
自然に生まれます。

最初の顧客を作ることは、
起業家としてのスタートラインに立つことです。

完璧である必要はありません。
自信がなくても構いません。

必要なのは、
一歩踏み出すことだけです。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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